今ここにある幸せ

本日のかりん地方の最高気温は26度との予報。
日陰にいるとそれほど暑くもなく、柔らかな風が吹く散歩日和となりました。

このところ、かりんを外に連れ出す機会を逃してばかりいたので
「今日こそは!」と、湖岸にひっそりと佇む親水公園へ出掛けました。

遠くは少しばかり霞んでいて、コントラスト低めの景色でしたが
風にゆらゆら揺れるブタナの黄色い花が、アクセントになっていました。

かりんは…というと、身体を起こし気味に抱っこしようとすると
イヤイヤをするように盛大に愚図り始めます。

ですから、結局は最近の定番となっている腿の上に横たえる格好になってしまいます。
今や、この格好でないとダメなようで、こうしたベンチのある場所でないと出掛けられません。

「ああ、かりんと歩けたらなぁ~」と、思わずつぶやきそうになってしまう母さん。
でも、湖岸を渡る心地良い風に吹かれながら、かりんはきっとこう思っていたよね。
「こうしてダッコしてもらってると、すっごくアンシンする~♪」
だって、かりんは今ここにある幸せを感じながら生きているんだものね。

ミステリーサークル

ある日、母さんたちが少しだけ長い買い物に出掛けて帰ってきたら
和室に敷いてあるカーペットの上に、突如としてこ~んな【輪っか】が出現しておりました。

輪郭に多少のブレはあるものの、誰かが大きな筆で描いたようなほぼ綺麗な円です。
はてさて…これは宇宙からのメッセージか?

いえいえ。
実は、帰宅した時の状況を再現したのが上の画像です。

顎を使ってしか動けないかりんが、何度かクルクル回り続けた結果
カーペットと顎先が擦れて出血し(痛っ☆)、こうなってしまいました。

かりんを置いて出掛ける時は、動けないようにしておかないとね。
またまた、ミステリーサークルが出現することにならないように~。

あれこれ思うこと

熱烈☆お食事サービスが、変化するお食事サービスになってから
4か月が過ぎようとしています。
「とにかく食べさせなきゃ!」との突き進むような思いだけで
ほぼ強制的にご飯を食べさせてきました。

強制的に食べさせることは、母さんの自己満足でしかないのでは?
ギャーギャー大騒ぎして食べるのを嫌がる姿を見ていると
そんな気持ちになってしまうこともあります。

上体を起こすこともできず、また、仮に起こしてやったとしても
その体勢が辛いようで、「やめて~」と言わんばかりに吠えます。
身体を横たえたまま、前脚と頭だけを懸命に動かしている様は
ひっくり返ってしまった虫が虚しく足掻いているかのよう。

本来嬉しいはずの食事は義務となり、楽しいはずのお出掛けも
今のかりんにとって、決してそうは言えないものとなっています。

そんなかりんを見ていると、「果たしてかりんは幸せ?」という疑問が
心の奥底からふつふつと湧いてきます。

でも、「歩けないし寝たきりだし、楽しいことなんて何もないから
生きていてもしょうがない」なんて、かりんは思わないでしょう。
かりんにとっての『生きる理由』があるとすれば、「今、生きているから」
それは、当たり前だけど、とてもとてもシンプルなこと。

不本意な食事ながらも、結局はのみ込んでくれているわけで
かりんの身体は生きようとしているのだと、そう思うことにしています。

ちゃんとゴックンしてくれるうちは、頑張って食べてもらいましょう。
母さんも、ただただ…かりんに生きていて欲しいから。

座薬 VS ウンチ

今日のお話、お食事中の方は後回しにしていただいたほうが良いかも。

ここ毎晩、かりんに抗てんかん薬である座薬を使うことにしており
使い捨ての薄手ゴム手袋をして、母さんがお尻に座薬を入れます。
最初は恐る恐るでしたが、回を重ねるごとに手慣れてきました。

しかし、ある日、いつものように座薬を押し込もうとすると
何とな~く抵抗感があって、すんなりといかないのです。
「おっかしいなぁ~」と思いながら更に力を入れると
今度は逆に、こちらがグイグイ押し返される感じがし始めました。
「負けるわけにはいかないっ!」と、何とかかんとか座薬を押し込んで
ホッとしたのもつかの間…。

なんと、かりんのお尻から立派なウンチが出てくるじゃ~ありませんか。
それも、入れたばかりの座薬とともに。

座薬とウンチの攻防は、ウンチに軍配が上がりました。
出るタイミングを計りかねていた(?)ウンチが、「今だ!」とばかりに頑張ったようです。
「あららら~」と言いながら、母さんたち大笑い♪

てんかん発作

座薬を処方してもらったその日、とりあえず今夜は様子を見ようと
薬は使わず、かりんを寝させることにしました。

しかし、いつものように夜中に愚図り出し、鳴き始めました。
その状態が数分続いた後、急に動きが止まり鳴き声が途絶えました。
「やっと治まった…」と、ホッとしながら再び寝ようとしたのですが
よくよく見てみると、今までとはちょっと様子が違います。

敷いてあるマットに歯を立てて、目をカッと大きく見開いたまま
四肢を伸ばして小刻みにプルプル震えていました。
初めてみる光景ではありましたが、【てんかん発作】だと思いました。

この発作を見て、「そう言えば…」と思ったことがありました。
2時間ほど留守番をさせて帰宅した後、どんな様子か見ようとしたところ
そばにあった長座布団に食らいついていたことがあったのです。
食らいつくのをやめさせようとしても、頑として口を閉じたまんま。

こういう光景を、2週間ほど前から2回くらい目にしていたのですが
その時は発作だという認識が、これっぽっちもありませんでした。
ですから、この発作のような状況をドクターにお話した上で
薬を処方してもらったわけではなかったのですが
この度、抗てんかん薬を処方されたことに、改めて納得したのでした。

高齢になってから発作を起こすようになるケースは珍しくないそうです。
頻繁に起こるようになれば、飲み薬も必要になるかもしれませんが
しばらくは座薬のみで様子を見ます。

最初は、慢性腎臓病が闘うべき(正確には上手くつき合う…のですが)
対象のひとつでしたが、認知症状が加わり、てんかん発作が加わり。
今は慢性腎臓病のことよりも、他の心配が大きくなってしまいました。

でも、これらの新たな心配事とも上手くつき合いながら
穏やかに過ごしていくことが、かりんのための最善なのだと思っています。