実家でのひとコマ

先週の木曜日から、母さんはちょっぴり遅い夏季休暇に入りました。
土日・祝日を挟んでの6連休です。
定例の実家への帰省は大抵1泊2日なので、いつも慌ただしく時間が過ぎてしまうのですが
今回は2泊3日にしたので、物理的にも精神的にも余裕がありました。

実家では、敷布団1枚をドーンと占領して横になるかりん
母さんの膝の上の代わりに、真ん中がくぼんでいる枕にのっけたら、あらまぁ~イイ感じ。
このまんま、愚図ることなく気持ち良さそうに数時間眠っておりました。

車での移動の疲れか、いつもと違う場所のせいか、実家では比較的イイ子でいてくれるかりん
ですから、長く愚図り続けて手こずることはそれほどありません。

それでも、時折、愚図り始めてしまいます。
「どうしたの?」とばぁばが優しく声を掛けながら「よしよし」と撫でてくれるのですが
どうやっても鳴き止んでくれません。
しかし、そこで母さんが登場すると、不思議なくらいピタッと鳴き止んでくれます。

なだめようとしてくれたばぁばには申し訳ないけれど、母さんは心の中でニヤけています。
まだまだ、母さんのことをちゃんとわかってくれているのだと再認識して、嬉しくなるのです。

ご機嫌いかが?

毎日毎日、かりんはこんなふうに横たわっています。
寝ている写真ばかりになってしまうので、母さんはカメラを手にすることがグッと減りました。

以前なら毎日のように写真を撮っていたのに、今は「1週間、全くカメラに触らない」なんて
珍しいことではなくなってしまいました。

それでも、今日はカメラを手にして、横になっているかりんのそばへ。

かりんにカメラを向けてカシャカシャ☆やっていると、上体を少しばかり動かして位置を変え
珍しく、ちゃんと意思が宿っている瞳で見返してくれました。

たったこれだけのこと…。
今は、たったこれだけのことを喜び、日々のエネルギーにしている母さんです。
今日のかりんのご機嫌は、まずまずのようです。

聞く耳持たず

真ん丸お目目のかりん。
なんとまぁ~可愛いらしいこと!

でも、そんなことを思う余裕もないくらい、実際には大声で吠えまくっているところです。
普通に可愛く見えるかもしれませんが、特に注目していただきたいのが耳。
頭の後ろへ引くように倒れています。

横から見ると、よくわかりますね~。

どんなに声を掛けようと「聞く耳を持たない」状態。
こんなふうに耳がねんねしていたら、母さんの声も耳に入らないし
自分の大きな声しか聞こえないのでしょう。
こういった【お愚図り】が一日に何度となく出現します。

大きな声を出せるということは、それだけのパワーがあるということだと思います。
しかし、そのパワーが本当に必要なところに上手く使われていない気がして
「元気でいいわ~」と素直に喜べたらどんなに良いか…と思う毎日です。

途中休憩

先週末は、かりんと母さんとで実家へ帰りました。
車の運転が好きな母さんにとって、片道2時間少しのドライブは良い気分転換になるのですが
鳴き続けるかりんが同乗しているので、今は残念ながらそうはなりません。

道中、あまりにも鳴き続ける時は車を停めてかりんの体勢を変えます。
不思議なもので、車を停めるとパタリと鳴き止んで嘘のようにおとなしくなるので
おそらく、動いている車に乗っていること自体が苦痛なのでしょう。

今回、車を停めたのは母さんの大好きなスポットです。
天気が素晴らしく良かったので、あたり一面エメラルドグリーンの日本海が広がっていました。
かりんの鳴き声が止み、ホッと一息つける瞬間です。

いつものかりん…は?

気づけば、かりんについての「大変なこと」ばかり書き連ねており
少しばかり自己嫌悪に陥っている母さんです。
しかし、同時に、これが現実だと開き直っている部分もあります。

かりんが元気だった頃、晩年の姿を漠然と想像してはいましたが
階段の上がり下りができなくなったり、散歩でのスローな歩みだったり
せいぜいそんなところでした。

その想像を遥かに超えることとなってしまった現実ですが
そんな現実を、あるがままに受け容れながら過ごしているかりんの姿に
母さんも同じようにしよう…と心に決めています。

さて、今日のかりん。
イイ子にしているので独りにすると、程なくして鳴き始めましたが
母さんがそばに行くとピタリと鳴きやんでくれました。
ただこれだけのことですが、「あぁ、かりんだ!」と思うことができます。

かりんが、かりんでいる」時間や度合いは、その日その日で変化します。
「今日は、どれだけいつものかりんでいてくれるかなぁ~」
日々そんなことを思いながら、かりんと向かい合っています。