居眠り運転?

一日のうちのほとんどを、左を下にして横になって過ごしているかりん
ですから、かりんライダーになってご飯を食べさせた後は
口の周りや顔を蒸しタオルで拭き、しばらくその状態にしておきます。

ほどなく愚図りだし、クッションからとっとと降ろすこともありますが
頭が左右にカクン・カクンし始め、目が閉じてくる時もあります。

ふふふ、すっかり寝る体勢に入ってしまいました。

かりんライダーのままだと居眠り運転(?)になってしまうけれど
走ってないから多めに見てもらおうね。

かりん探し

かりん」と呼べばこちらを向き、母さんの顔を見ます。
そして、母さんの口から出る言葉に耳を傾け、理解しようとします。

愛犬と暮らす中で、これらは喜びを感じられることのひとつですが
そんなやり取りが、ほとんどできなくなりました。

母さんの言葉は、かりんの耳をすり抜けていきます。
母さんの方を向いているようであっても、目が真ん丸に見開かれていても
視線は母さんの後ろへと突き抜けています。

そこにいるのは、正真正銘、紛れもなくかりんではあるのですが
母さんの頭の中のかりんとは、明らかに違っています。
それでも、やっぱり…間違いなくかりんです。

顔を近づけて、耳元で「かりんかりん!」とささやき続けます。
マズルにそっと手を添えて、撫で続けます。
すると、記憶の中の何かを思い出すのか、穏やかな表情に変わります。
そんな時、やっとかりんを見つけることができます。

そんな感じで、今は、日々「かりん探し」をしています。
母さんのことがわからなくなっても、母さんがかりんを見つけるからね。
大丈夫!!

変化するお食事サービス

以前、熱烈☆お食事サービス -動画編-で紹介したように
ここ1年、かりんの食事のほとんどは、缶詰を口の中に塗るようにして食べさせていました。

しかし、昨年の12月頃からか、最初の3口くらいはモグモグして何とか食べてくれるけれど
その後は、さっぱり食べてくれないという状態になってしまいました。

「このままだとマズイ!」と思った母さん。

そのうち使うことになるだろうと、前々から準備していた注入器を使い
缶詰と高栄養リキッドを混ぜてドロドロ状態にした流動食を
食べさせてみることにしました。
すると、これが思った以上に良かったのです。

常に脱水状態で、口の中がカラカラに乾燥しているかりんにとっては
水分の多い缶詰でさえも飲み込みにくかったのでしょう。
缶詰を食べさせるのは、10分以上も時間がかかっていたのに
流動食はスルスル喉を通り、食事はあっという間に終わります。
かりんと母さんたちにとってのあらゆる負担が、かなり軽減されました。

現在は、この食事を1日に3回食べてもらうことにしています。
また、自分の意思で口に入れ、飲み込むことも大切だろうと思うので
大好きなサーモンは母さんの手から食べさせています。

今まで、かりんの食欲や状態によって変化してきたお食事サービス。
これが、口から食べる最終形なのだろうと思っていますが
頑張り屋のかりんは、ここからも踏ん張ってくれると信じています。

分身が欲しい

この土日は、母さんだけが実家へ帰る予定の週末でした。
ばぁばを病院へ連れて行くなどのミッションがある時は、かりんは連れて帰りません。
しかし、今回は特段のミッションもないし、自宅でのKちゃんの仕事が忙しいこともあって
かりんを連れて実家へ帰りました。

元気な頃は、母さんのブッブー(車)に乗って出掛けるのが大好きでしたが
昨年の夏頃から、後部座席にひとりで乗せると、殆ど鳴きっぱなしになってしまいました。

今までにも、ふたりだけで何度か実家へ帰りましたが、延々と鳴き続けるかりんの大きな声に
母さんは頭や耳がおかしくなってしまいそうでした。

でも今は、母さんの脳内でノイズキャンセリングが行われるようになってきた(?)ので
以前ほどは気にならなくなっています。
愛しいかりんの声がノイズだなんて酷い表現ですが、車という密閉された狭い空間では
そう言わざるを得ないくらいの音です。

当のかりんも、痩せっぽちの身体から大きな声を出すわけですから相当に消耗します。
我が家に着いてからは、半ば放心状態で疲れを癒しておりました。

運転する母さんと、かりんの横に座って声を掛けながら撫で撫でする母さん。
これほどまでに、自分の分身が欲しいと思ったことはないかもしれません。

一緒にねんね

しつけのため…ということもあって、小さい頃からひとりで寝させていたせいか
元気な頃のかりんは、決して母さんと一緒の布団で寝てはくれませんでした。

そのことがちょっぴり寂しくなってきて、冗談半分で言い続けていたことがあります。
「もしも寝たきりになっちゃったら、母さんはかりんと一緒に寝ちゃうぞ~
一緒に寝るのがイヤだったら、寝たきりにならないでよね」って。

それが、今は母さんの布団の横にマットを敷いて寝させても、上半身がズズズ…とこちらへ。
朝起きると、母さんの顔の横にかりんの頭があります。

一緒に寝たがっていた母さんの願いを叶えてくれたの?
それとも、かりんが母さんと一緒に寝たくなっちゃったの?