健康診断 -2024年-

ここ数か月、かのんは食欲旺盛でとっても元気だったので、特に病院へ行く必要もなくて
気がつけば、前回の受診から9か月が経っていました。

晩年のかりんが、ほぼ毎週のように病院へ行って補液をしたり薬をもらっていたせいか
病院へ行かなくてもよい期間が長くなってくると、何か大切な用事を忘れているのではないかと
何となく心配になってくるから、不思議なものです。

かりんは初めての犬だったので、母さん自身の経験も知識も少なかったことが影響していたのか
それほど不安や心配を抱えることなく、健康診断に臨むことができていた気がします。
でも、かのんについては育ってきた環境などを考えると、どうしても不安が先行してしまいます。

さて、今年も健康診断の時期がやって来ました。
いつものように、体重・体脂肪・血圧測定、血液検査、レントゲン検査、超音波検査のフルコース。

我が家に来て初めての健康診断で指摘された、心臓の僧帽弁逆流や三尖弁・肺動脈弁の逆流は
確認されず、心臓の状態は問題なしとのことでした。

ただ一つ、数値異常として引っかかったのが、前回も著しく上昇していたALT(肝酵素)。
昨年の健診後、原因のひとつと考えられるフードを変えてみたのですが効果はなかったようで
肝臓保護剤を1か月服用して経過を見ることになりました。

そして、今回のかのんの体重は9.5kg。
昨年の健康診断の時は9.2kgでしたから、少しばかり太ってしまったのですが
ドクターから「これくらいでいい」と言われたので、体重に関しても安心することができました。

「以前と比べて、ずいぶん顔つきが優しくなりましたね」と婦長さんに言ってもらって
「そうですかねぇ」とサラリと答えつつ、母さんの顔はニヤけてしまいました。

健康診断 -2023年-

前回の実施から1年が経った先日、かのんの健康診断をしてもらいました。
いつものように、体重・体脂肪・血圧測定、血液検査、レントゲン検査
そして、超音波検査のフルコースです。

前回、指摘された軽度の心臓の僧帽弁逆流は同様に見られたものの
心臓の三尖弁・肺動脈弁の逆流と不整脈は確認されませんでした。
昨年と比べ、相対的に良好な状態だそうです。

また、前回は39パーセントもあった体脂肪率は29パーセントになり
「前回より体重が増えているのに体脂肪率が下がったということは
筋肉がついたってことだね」と褒めてもらいました。

ただ、今回はALT(肝酵素)が著しく上昇していたため
その原因のひとつと考えられるフードを、変えてみることになりました。

健康診断をすれば、多かれ少なかれ何かしらの異常が見つかるので
どうしても、気持ちが沈みがちになってしまいます。
でも、「もっと早く診てもらっていれば…」と後悔はしたくないし
原因がわかれば、悪くならないように気をつけることができます。

「今回はイイ子にしていたよ」と言われ、母さんは心の中で「よっしゃ!」
病院ではまだまだ腰が引けるかのんですが、少しずつ慣れてはきたようです。

あと1日!

まさかまさかの…胆嚢摘出手術から、1週間が過ぎました。
痛がっている様子はないものの、用足しの散歩に出掛けてもすぐに歩かなくなってしまったり
術後の2~3日は、いつものかのんとは違う感じでした。

でも、4日目あたりからいつもの調子が出てきました。
過剰な運動は控えなくてはいけないので、まだいつものサッカーボール遊びはできませんが
かのん自身はやっちゃいそうな勢いです。

気持ちに余裕が出てきたのか、チューブ包帯が気になり始めたようで
気がつくと口でグィーンと引っ張っています。
ですから、首回りの部分はだらしなくデロデロに伸び切って
洋服なしではすぐに脱げて(脱いで)しまいます。

いよいよ、明日が抜糸(正確にはステープラーを外すのですが)です。
年末年始を、自由の身になって迎えることができそうです。

今年はかのんを迎え、何だかんだバタバタな一年となりました。
心揺れたり、悩んだり、様々な思いが交錯する日々ではありましたが
今は心の底から、かのんと過ごせる幸せを噛みしめています。

本年もかりん工房にきてくださり、本当にありがとうございました。
みなさま、どうか良いお年をお迎えください!

まさかまさかの…

なんかヘンなもんを着せられて、憂鬱な顔をしているかのん
母さん手作りの服ですか?
いやいや、いくら母さんが不器用でも、これほどまでに不細工にはならないと思います。

実はこれ、かりんも装着したことのあるチューブ包帯です。
…というわけで、あまりにも突然でしたが、かのんは21日に胆嚢摘出の手術をしました。

先週の日曜の夜、かのんの様子がちょっと違いました。
母さんが先に布団に入り横になると、珍しく「クゥ~ン」と鳴いたので
ウンチがしたいのだろうと直感的に思い外に連れ出したところ
その予想どおり、酷い下痢をしました。

また、その後も落ち着いたと思ったら未消化のフードを吐き戻したり
外に連れ出す間もなく、階段の手前で下痢をしたりしました。

原因に思い当たる節(他所の犬のウンチを食べようとした)があったので
念のため、病院で診てもらうことにしました。

思い当たる節を聞き、ドクターは診察台の上のかのんの様子を診ながら
最初、「とりあえず下痢止めを出しておくから」と言われたのですが
どうも何かが引っかかるようで、しきりと悩みながら腕組み。
そして、念のため、血液検査をすることになりました。

すると、白血球が恐ろしく増えていて、脱水症状を起こしており
肝臓の数値と炎症性蛋白が上昇しておりました。
追加でエコー検査をしたところ、胆嚢が腫れ、破れている可能性が高く
腹腔内には腹水(または血液)が少し溜まっているのが見られました。

即入院で、翌々日に胆嚢摘出の手術をすることになりました。

手術の結果、ドクターの見立てどおり胆嚢に小さな孔(あな)が確認され
胆嚢と肝臓の重度の癒着があり、血管の増生が顕著に見られました。
ですから、かりんの時とは違い手術も時間がかかり大変だったようです。

我が家に迎えた時の健康診断でも、中程度の胆嚢炎と言われていたので
そう遠くない将来、手術をすることになるだろうとは思っていましたが
まさか、こんな早くにその時がやってこようとは~。

胆嚢が大きく裂けた場合はぐったりするそうですが
かのんのように小さな孔(ピンホール)の場合は重篤な症状が現れず
エコー検査でも見つかりにくいそうです。
大したことはないと高を括り、適切な処置(外科手術)をしなければ
腹膜炎を起こし、気づいた時には手遅れ…なんてことも。

ですから、かのんは命拾いしたかもしれません。
ドクターの豊富な経験からの見立てと判断に感謝!感謝!です。

領域…更に拡大

数日前、「この世の終わり?」という雰囲気を醸し出していたかのん
どんよりしている一番の原因は、おそらくエリザベスカラーの存在なのだろうと思います。
でも、顔の周りにくっついた訳のわからないモノにも日を追うごとに少しずつ慣れてきて
表情もずいぶん明るくなってきたような気がします。

妹一家が泊りに来てくれた時から、二階にある私の部屋で過ごしていますが
だんだんと、隣にあるKちゃんの部屋で過ごす時間も増えてきました。
両方の部屋を好きなように行ったり来たり…とまではいかないけれど
私たちが移動するとついて来たりします。

Kちゃんの部屋では、かりんがよく寝っ転がっていたローソファーの上で
横になってくつろぐまでになりました。

かりん亡きあとも、無意識のうちにローソファーに目をやっては
もうその姿がないことを思い知らされる日々ではありましたが
ココにも、こうしてかのんがいてくれるように、やっとのことでなりました。

Kちゃんに脇や胸のあたりを撫でてもらい、放心状態のかのん
いろいろな経験をしながら、どんどん【うちの子】になっていっています。