あれこれ思うこと

熱烈☆お食事サービスが、変化するお食事サービスになってから
4か月が過ぎようとしています。
「とにかく食べさせなきゃ!」との突き進むような思いだけで
ほぼ強制的にご飯を食べさせてきました。

強制的に食べさせることは、母さんの自己満足でしかないのでは?
ギャーギャー大騒ぎして食べるのを嫌がる姿を見ていると
そんな気持ちになってしまうこともあります。

上体を起こすこともできず、また、仮に起こしてやったとしても
その体勢が辛いようで、「やめて~」と言わんばかりに吠えます。
身体を横たえたまま、前脚と頭だけを懸命に動かしている様は
ひっくり返ってしまった虫が虚しく足掻いているかのよう。

本来嬉しいはずの食事は義務となり、楽しいはずのお出掛けも
今のかりんにとって、決してそうは言えないものとなっています。

そんなかりんを見ていると、「果たしてかりんは幸せ?」という疑問が
心の奥底からふつふつと湧いてきます。

でも、「歩けないし寝たきりだし、楽しいことなんて何もないから
生きていてもしょうがない」なんて、かりんは思わないでしょう。
かりんにとっての『生きる理由』があるとすれば、「今、生きているから」
それは、当たり前だけど、とてもとてもシンプルなこと。

不本意な食事ながらも、結局はのみ込んでくれているわけで
かりんの身体は生きようとしているのだと、そう思うことにしています。

ちゃんとゴックンしてくれるうちは、頑張って食べてもらいましょう。
母さんも、ただただ…かりんに生きていて欲しいから。

散歩コースの公園で

お散歩日和とは、正に今日のようなお天気のことを言うのよね。
母さんの平日のお休みがイイ天気だったら、必ずスペシャル散歩に出掛けていたっけ。
今はスペシャルは無理だけど、平日の散歩コースだった近所の公園に久しぶりに行ってみました。

この時期になると、甘い香りを漂わせながら垂れ下がっていた藤の花。
小雨くらいなら、この藤棚の下に入れば何とかしのげたものですが
すっかり刈り込まれ、青空がよ~く見えるようになっていました。

母さんの膝の上に横になり、何とか落ち着く体勢になったかりん
春の優しい陽射しと、時折ひゅ~っと吹き抜ける心地良い風に
しばらくの間ウトウトしておりました。

公園の中を楽しそうに駆け抜けるかりんの姿を思い出しながら
胸の奥がツンと痛み、空の青をちょっぴりせつなく感じる母さんでした。

かっくり&ぐんにゃり~

愚図りながら前脚と鼻先を使い、好みの体勢になるまで動こうとするかりん
手を貸さず好きにさせておくと、長座布団の下に潜り込んで二進も三進もいかなくなったり
えらくしんどそうな格好になったりして、大声で鳴いて助けを求めます。

試しに、畳んだ羽根布団の上にのっけてみたら、あまりにも沈み込み過ぎるようで大騒ぎ。
それならと、ふかひれクッションを置いた上にのっけたら、イイ感じになったようです。

しかし、かりんのイイ感じとは、首がかっくり折れつつ…。

背骨がぐんにゃり~と曲がり、頭は下へと落っこち気味。

この、どう見ても不自然な体勢のまま、しばらく熟睡しておりました。

ただ、お次もこの体勢がお気に召すとは限らないので
その都度、身体を起こしたり移動させてみたりと試行錯誤の日々です。

今春のハーブ園

BigなMountainにあるハーブ園は、先週末から今シーズンの営業を始められました。
今年も「一番乗り!」…といきたかったのですが、都合により断念。

空気は少し冷たいけれど、青空が広がる晴天の今日、かりんを連れて出掛けてきました。

ここのところ、黄砂の影響で視界が悪く、景色も非常にぼんやりと霞んでいましたが
今日は久々に視界良好で、くっきりとしたBigなMountainの姿を拝むことができました。

寝ころぶようにして、いつもと変わらずかりんを愛おしそうに見つめ、優しく声を掛けながらも
マスターの表情には、そこはかとないせつなさが漂っていたように見えました。

それもそのはず。
昨年、最後にこちらへお邪魔した11月の下旬には、何とか頭だけは起こしていられたかりん
しかし、4か月半が経過しただけで、『寝たきり感』が半端ない状態になってしまいましたから。

さて、当のかりんは、大好きな場所で大好きな人が目の前にいることにも全くお構いなしで
ハーブ園にいる間中、延々と愚図り続けておりました。
そんなかりんを目の前に、看板犬ジャックくんは「どうしてよいのやら~」と困り顔でした。

抱っこでお花見に続き今年も目標達成はできたけれど、かりんの何とも浮かない(?)表情。
それでもメゲずに、またお邪魔することを約束してハーブ園を後にしました。

身体と心の補液

慢性腎不全のため、かりんは慢性的な脱水状態にあります。
できるだけ、口から水分をとらせるようにはしていますが
身体に水分を保持することができないため、それにも限度があります。

そこで、今年になってから週に一度、皮下補液をしてもらっています。
かりんの身体のために、また、母さんがより安心していられるように。

皮下補液をしてもらう約15分ほどの間。
母さんはかりんに付き添いながら、そばで見守っていてくださる婦長さんと
かりんのことに限らず、あれこれお話しするのが楽しみとなっています。
そして、時に、ドクターがその話の輪に入ってくださいます。

皮下補液をした日は身体が楽になるのか、日中かりんはとてもよく寝てくれます。
そして、母さんも補液をしたかのように、心が楽になるのです。