新たな手法

母さんがパソコンに向かっている時間が長くなると
かりんは、あれやこれやの攻略法で気を引こうとします。
あららっ、今日はちょっと手法を変えたようで
パソコンを置いている机の下に入り込んで動きません。
別方向から回り込んで見てみると、何とも恨めしそうな表情。
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この後、母さんがかりんと遊んだのは言うまでもありません。
さて、お次はどんな手法でくるのかしら?

ロック・クライミング

昨年、公園にあるアスレチック遊具でクライミングを楽しみ
あれよあれよと言う間に制覇してしまい、母さんを驚かせてくれました。
どうも、かりんの前には上りたくなってしまう状況が待ち受けているようです。
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お正月に帰省した時、実家の近くの土手を散歩したのですが
土手のどん詰まりには、岩山が立ちはだかっておりました。
まさか登りはしないだろうと思っていたら
当然のことのように、涼しい顔をしてズンズン登り始めました。
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しかし、一気に駆け上がったのは良いけれど
どうやって下りたら良いのかわかりません。
しばらく思案した後、やっとのことで恐る恐る下りてきました。
リードがなければ、てっぺんまで登っていたに違いありません。
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「そこにあったから登ったのです!」
そう言っているかのような、ちょっと自慢げなかりんでした。

撫で撫で三昧

お正月、母さんの実家に集まったみんなは
かりんをいっぱいいっぱい撫で撫でしてくれました。
テレビをみながら撫で撫で、本を読みながら撫で撫で
コタツで寝転がりながら撫で撫で…。
気がつくと、いつも誰かがかりんを撫でています。
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かりんもみんなのところを次々と回りながら
優しい撫で撫でや、巧みなマッサージを堪能しておりました。
撫でてくれる人が沢山いて、さぞ満足だったことでしょう。
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家の中を犬が歩き回るなんて決してあり得なかった家ですが
まるで、以前からいたかのように自然に感じられました。
犬は苦手な父も、ふと見るとかりんを撫でています。
「寝ていたら、ツカツカとやって来て耳を舐められた」
ぼそりと言った顔は、ちょっぴり笑っているように見えました。

微妙な関係

かりんを連れて2泊3日で実家へ帰りました。
遠方から帰省していた3歳児の甥っ子は、ブログの画像を見ては
かりんちゃ~ん!会いたいの~♪」と、熱いラブコールを送ってくれていましたが
それが…今回実現することとなりました。

彼は生まれた時から猫がそばにいたということもあってか、猫や犬が大好き。
ギュッと抱き締めて顔を近づけ、「好き好き」したくってたまりません。

しかし、遠慮なくズンズン顔を近づけてくる小さい子供が苦手なかりん
そんな彼に対して、かりんは2度ほどガゥガゥしてしまいました。
好きってことを身体いっぱいで表現したかっただけなのに
かりんの仕打ちがあんまり哀しくて、涙が出てしまった彼でした。
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が、そんな仕打ちを受けても、まだまだメゲない3歳児。
ふと見ると、かりんのキャリーにちゃっかりと入っておりました。

すると、場所を取られてしまうと思ったのか、かりんも慌てて入ってしまいました。
こんな状態でパニックになってガゥガゥしたらどうしよう?
この光景を見て、母さんは冷や汗が出るくらい焦ってしまいました。

でも、あまりの至近距離と狭さのためか、今の自分の状況を理解できない様子で
目を大きく見開いたままかりんは固まっておりました。
かりんを無理矢理引っ張り出すと刺激してしまいそうな気がしたので
平静を装いながら、彼に外に出るよう説得して事なきを得ました。
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不思議なことに、この後からかりんの彼に対する態度が少し変化しました。
彼の存在をより意識し、後を追ったり遊びに誘うような態度を示すようになりました。
まだ、顔を近づけたり抱き締めたりされるのは嫌がるのですが
少しずつ受け容れている様子が手に取るようにわかってきました。

彼との関係…「どっちが上か?」かりんの中では非常に微妙なところなのでしょう。
彼がもう少し大きくなり、そしてかりんももう少しオトナになったら
きっとステキな仲良しさんになれるような気がします。

小さな脚

伏せをしてくつろいでいるかりんの前に座って話しかけながら
前脚をそっと撫でるのが、母さんは大好きです。
毛の流れに沿って優しく撫でていると、眠たそうな顔になります。
このちょこんと前に出された小さな脚を眺めながら
ふと、かりんが家にやって来た頃を思い出しました。
その頃、身体に似合わない大きなポッテリとした脚をしており
「どれくらい大きくなるのかしら?」
少々ドキドキしながら、成長ぶりを見守りました。
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しかし、想像していたよりも小ぶりなサイズで成長が止まり
ちょっぴり拍子抜けしてしまった母さん。
今では小さく見えてしまうその脚を見る度に、触れる度に
そんなことを懐かしく思い出すのでした。