この季節になると、しばらく車中で待たせておくことができるので
犬を連れて気楽に出掛けられるようになります。
ですから、最近はちょっとした買い物には連れて出掛けて
その帰りに、スペシャルな散歩をすることが多くなっています。
さて、昨日は買い物をしている間、かりんを車中で待たせておりました。
時間としては30分くらいだったでしょうか。
車へ戻ると運転席にチョコンと座っているではありませんか。
「あらっ、どうして?」
いつもは後部座席のヘッドレストに、伏せが可能な長さに繋いでいるのですが
リードを繋ぐことをすっかり忘れていたのです。
と同時に、何だか嫌~な予感がした母さん。
噛んだ後のガムを置いていた場所を見ると…ありません。
慌ててかりんの口を見ようとしたら、ポロリと欠片が落ちました。
噛んではみたものの、どうやら持て余してしまっていたようで
よく見ると、前脚の爪のあたりにもガムがしっかりくっついておりました。
とりあえず、ガムの欠片を鼻先に持っていき、「いけないよ!」と叱りはしたものの
これは、母さんのせいとしか言いようがありません。
リードで繋いでおけば、そしてガムをしまっておけば起こり得なかったことです。
近頃は、おとなしくしていることが多かったので、すっかり油断しておりました。
かりんを叱ってしまったけど、母さんが叱られなくっちゃいけないよね。
日別: 2007年11月25日
じぃじ&ばぁば
先日、母さんの実家に帰った時、かりんと初めてのご対面となったのは
犬のクマだけではなく、母さんの両親とも初めての顔合わせとなりました。
実は、母さんの実家では25年にも渡って犬を飼い続けてはいるものの
両親は、無類の犬好きというわけではないという、不可思議な環境なのです。
父は、子供の頃犬に噛まれた経験があるせいか、ちょっぴり恐いようです。
それに、父にとって、「犬は外で飼うもの」という考えは曲げられないもので
玄関先へちょっと上げただけで、きつく叱られておりました。
こういった理由もあって、今までかりんを連れては帰りませんでしたが
今回はかなり思い切って、出たとこ勝負で一緒に連れて帰りました。
玄関に入った時、出迎えてくれたのは母でしたが
かりんの姿を見るや否や、顔が大きくほころびました。
「そのまま上がって」という母の言葉に甘え、恐る恐るでしたが
家の中へ一緒にズンズン上がりました。
応接間を歩き回るかりんの姿を見て、父がどんな反応をするのかドキドキでしたが
「優しい顔のキレイな犬だなぁ!」…これが第一声でした。
室内飼いをしている犬はこんなにもキレイなのかと、かなり驚いた様子でした。
何故か、決して犬好きではない父の近くばかりをウロウロしていたかりん。
父の脚に前脚を乗せて、一生懸命に顔をクンクンしようとします。
犬を積極的に触ることは滅多にない父ですが
プリップリの桃尻に、そろ~っと手を出して触れたりしておりました。
初対面なのに全く吠えず、おとなしいことにも非常にビックリし
「こんな犬ならいいなぁ」と、父にしては信じられないような言葉が飛び出しました。
この愛らしい毛むくじゃらが足元でチョロチョロしたり、甘えてきたりする様子は
頑固な心さえも、柔らかくそっと溶かしてくれたようです。
帰り際…「かりんちゃん♪今度は泊まりにおいで!」
まるで孫にでもかけるような、そんな優しい響きの言葉でした。