水は怖くない?

先日、隣市にある川辺の公園へ出掛けました。
ここは、何度もかりん冷え冷え堪能をした川があります。

たぶん、かのんは水が怖くて川辺には近づかないだろうと予測しましたが
興味津々で、どんどん川辺に近づいていきます。

何をするかと思いきや、川面に向かって「おいで、おいで~♪」
どうやら、川面に反射する日の光が水の流れとともに揺れ動くさまが
気になって気になって仕方ないようでした。

そして、かりんみたいにジャブジャブはしないだろうと油断していたら
ためらうことなく川にチャプンと入ってしまいました。
浅い場所だったので足が濡れただけでしたが、予想外の行動にビックリ。
水への警戒心よりも、水面のキラキラへの好奇心が勝ったのでしょう。

今までのかのんの行動を見ていると、初めての時は勢いでいっちゃうけど
お次は警戒心のほうが勝ってしまう…そんな傾向にあります。
ですから、今度出掛けた時は、今回が嘘のように尻込みするかもしれません。

さて、次回のかのんの反応はどうでしょうねぇ。

甘えん坊さん

そばにいる時、かのんは必ずと言って良いくらいこちらに身体をくっつけてきます。
かりんはこういった仕草をすることはほとんどなく、せいぜい病院に行った時くらいでしたから
「こうしていれば安心~♪」と頼られているようで、「また…ですか?」と言いながらも
かのんの体温を感じながら、私たちの顔は思いっきりニヤけてしまいます。

どちらかというと男顔のせいか、「男の子? んっ、女の子…かな?」な~んて
ピンクのハーネスが目に入り、ハタと気づかれることも。

今日は、散歩中の公園で急にゴロ~ンしてKちゃんに甘える…の図。
「オトコガオのワタシだって、ジョシてきにカワイイときもあるんだよ~!」

落ち着く場所

たくさんの保護犬のお世話をしてこられた大先輩である友人にも
また、かのんを診ていただいているドクターや看護師さんにも
ビビリなかのんが、新しい環境でも安心して過ごせるように
「ケージを活用したほうが良い」とアドバイスをもらっていました。

そこで、かりんが使っていたケージを再び登場させることに。
家の中をあっちこっち移動して、自由に過ごしていたかりんですが
留守番をさせる時に、ケージの中に入れていた時期もありましたし
何もなくても、気が向くと自分から入って横になっていたりもしました。

さて、かのんはどうでしょう。

こちらの心配をよそに、かのんは割とすぐにケージが気に入ったようで
日中のほとんどを、この中でのんびりと過ごしています。

呼べばのっそりゆっくり出てきて、ボールで遊んだり撫でたりしますが
私たちがそばから離れると、再び自分からケージの中へ入っていきます。

どうしても、ケージは「閉じ込める」というイメージがあるようですが
かのんにとっては、くつろげる安心安全な空間となっています。
環境に慣れてもきたのでしょうが、ケージを使うようになってからは
より落ち着いていられるようになった感じがします。
そして、ケージの内と外で【ONとOFF】を自分で切り替えている気がします。

かりんとは違って、今過ごしている和室だけがかのんの安心な領域ですが
はてさて、半年先、1年先にはどうなっているでしょうか。
領域を広げているかもしれないし、広がっていないかもしれませんが
いずれにしても、かのんが落ち着いていられることが一番だと思っています。

ご同類対応

かりんはご同類が苦手でした。
穏やかそうな見た目とは裏腹な、かりんの威勢の良いガゥガゥを
愛犬と一緒に会ってくださった方は思い出しておられるかもしれません。

そんなかりんとは対照的に、かのんはご同類が大好きで
散歩中などにご同類を見かけると、テンションが上がります。

こんなふうに後足で立って、前足で「おいでおいで!」します。
この姿に、先方の飼い主さんは笑顔になってくださいます。

場面によっては、恐怖や不安を感じた時に自分と相手の緊張を解そうとする
ボディーランゲージ(カーミングシグナル)でもあるそうですが
かのんの場合は、ただ単にそばに行きたいだけのように思えます。

実際、そばに寄るとお互いにクンクンして平和的に挨拶します。
普通に犬同士の挨拶ができるなんて、かりんではあり得なかったことで
かのんの「良いところ」のひとつです。

<アルストロメリア、マトリカリア、ユーカリ>

当たり前と言えば当たり前ですが、かりんの魅力、かのんの魅力は
それぞれに、面白いくらいまったく違います。
私たちにとって特別な犬…であるかりんの存在は変わらずそのままですが
そこにかのんが加わったことで、犬との暮らしは更に深みを増しそうです。

受け継がれるもの

超ビビリ?で、想像以上に私たちを手こずらせてくれているかのんではありますが
一瞬、ビビリだということを忘れさせてくれる時もあるのです。
それは、ボールで遊んでいる時です。

前足でホールドしたつもりが、弾かれて跳んでいったボールを必死になって追いかけます。
その姿には、ビビリのビの字もありません。

実は、かのんの前足にのっかっている白いボールは、かりんに初めて与えたオモチャです。

押さえるとピーピー鳴るボールで、笛の部分はあっという間に壊されてしまいましたが
音が鳴らないままの状態でも、そこそこ楽しんでくれていました。
そして、かりんが見向きもしなくなってからも、何となく捨ててしまう気になれなくて
思い出の品としてオモチャかごに入れたまんまにしていました。

<本日のかりん:1歳>

かりんは、このボールを強く噛んでしまうことなく遊んでいたので
笛の部分は壊れても、ボールの部分は無傷でした。
でも、かのんは遊び方が激しくて、とっとと穴を開けてしまいました。

それでも、こうしてかりんからかのんへと受け継がれるものがあるというのは
思い出に再びの命が吹き込まれたようでもあり、胸が温かくなります。