未知との遭遇 -1-

この夏は、酷暑のあまり日々の散歩以外はほとんど出掛けることなく
かのんは室内で過ごしてばかりいました。
休日のスペシャル散歩を知っていたかりんなら、外の暑さも何のそので
私たちにお出掛けをねだっていたことでしょう。

気温も少し下がった日曜日、古墳のある公園に行きました。
木陰にいるとそれほど暑くもなく、風が吹くと思わず「涼しいぃ~」と
言ってしまうくらいの比較的過ごしやすい日でした。

さて、かのんは未知との遭遇に興奮しながらも悪戦苦闘していました。




本日の未知との遭遇は、チクチクボール。
さぁさぁ、これからもっともっと未知との遭遇が待っていますよ~。

領域…更に拡大

数日前、「この世の終わり?」という雰囲気を醸し出していたかのん
どんよりしている一番の原因は、おそらくエリザベスカラーの存在なのだろうと思います。
でも、顔の周りにくっついた訳のわからないモノにも日を追うごとに少しずつ慣れてきて
表情もずいぶん明るくなってきたような気がします。

妹一家が泊りに来てくれた時から、二階にある私の部屋で過ごしていますが
だんだんと、隣にあるKちゃんの部屋で過ごす時間も増えてきました。
両方の部屋を好きなように行ったり来たり…とまではいかないけれど
私たちが移動するとついて来たりします。

Kちゃんの部屋では、かりんがよく寝っ転がっていたローソファーの上で
横になってくつろぐまでになりました。

かりん亡きあとも、無意識のうちにローソファーに目をやっては
もうその姿がないことを思い知らされる日々ではありましたが
ココにも、こうしてかのんがいてくれるように、やっとのことでなりました。

Kちゃんに脇や胸のあたりを撫でてもらい、放心状態のかのん
いろいろな経験をしながら、どんどん【うちの子】になっていっています。

甘えてくれる幸せ

ほぼ寝たきりになり、夜鳴きが酷くなった晩年のかりん
長座布団の上に敷いた介護用マットに横たわるかりんの隣に、私は布団を並べて寝ていました。

かりんが旅立ってしまってからも、介護していた和室で寝るのが習慣になってしまい
夜中にかりんがきても良いように、自分の布団の横にかりん用の長座布団を敷いていました。
その流れで、かのんを迎えてからも同じようにして寝ています。

凄くビビリなかのんなので、あらゆるモノに対して警戒心をあらわにします。
しかし、暗い夜になると警戒心が薄らぐのか、ハウスにこもりっきりだった最初の頃から
ハウスからそぉーっと出てきて、私の布団の横に敷いた長座布団で寝ていました。

そして、横に敷いた私の布団に、じわじわと進出するようになってきました。

昨日なんて、布団に寝そべる私の横に当然のような顔をして丸まりました。
「あらま」と言いながらも、心の中では「いいぞ、いいぞ!」とニヤける私です。

そして、夜中にふと見ると…私の枕に反対側から頭をのっけているではないですかっ。
ひとつの枕を両側からシェアしているという、何とも不思議な格好になっています。
「ありえん~!嬉し過ぎるじゃないの」

家の中で一緒にいる時、必ずと言ってよいくらい、かのんはこちらに身体をくっつけてきます。
ビビリだからこそ、そうしていると安心できるのだろうと勝手に思っています。
これは、独立心・自立心が強かったクール・ビューティなかりんでは決してあり得なかったこと。

今、私たちは「甘えてくれる」という幸せにどっぷり浸かっています。

お笑い担当

輪っか出現によるかのんのタヌキ化は、とどまるところを知りません。
換毛が落ち着いたら何らかの変化が起きるかも…と期待しましたが
余計に際立つようになってしまいました。

こうして前足をクロスさせ、お上品そうなポーズをとっていても
その顔を見た瞬間、笑いが込み上げてきちゃいます。

夏毛の間は、ずーっとこのままのような気がしてきました。

かりんは【フォトジェニック&クール】(親バカ発言☆)でしたが
かのんは顔以外のところでも、徹底して【お笑い担当】です。
次なる笑いの提供に、乞うご期待!

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<ヒマワリ、スモークツリー、アワ、カスミソウ>

初めてのハーブ園

かりんが大好きだったハーブ園へ、かのんを連れて出掛けました。
昨年11月、かりん最後のお別れのために立ち寄らせてもらった時以来です。

ママさんとマスターには、新しい家族のことはお話ししていなかったので
かのんを見て驚かれましたが、温かく迎えてくださいました。

かのんは凄く怖がりはしなかったけれど、ママさんやマスターには近づかず
差し出されたオヤツも、クンクンするだけで食べませんでした。

また、かりんがいつも爆走していたドッグランでフリーにしてみたものの
案の定、まったくもって走る気配がありません。
私たちが走りながら誘うと、やっとこさ~駆け足になりましたが
ほんのおつき合い程度のものでした。

それでも、マスターが貸してくださった木のオモチャには興味あり。
お尻プリッ☆で、少しだけ遊ぶ姿を見せてくれました。

このハーブ園に出掛ける時は、いつもかりんが一緒でした。
かりんがいなくなってからも、変わらずお邪魔するつもりではいましたが
やはり、心のどこかで寂しさを感じていたのは確かです。

かりんと一緒に、15年近く通い続けたハーブ園。
これからは、目には見えないけれどずっと一緒にいてくれるかりんと共に
かのんとの楽しい時間を重ねていきましょう。