桜下に吠える

5年前頃からお花見に出掛けている公園の河津桜が咲き始めていると
ローカルニュースで紹介されていました。
3月に入ってからが見頃のようですが、2月の最終日に行ってきました。

満開にはまだ早いけれど、樹によっては多くの花が開いていました。
午後からなら、青空を背景に写すことができたと思いますが
人混みを避けて午前中に出掛けたので、空の色は今ひとつです。

かりんは、いつもと違う場所と空気感にちょっと戸惑い気味で
Kちゃんに抱っこしてもらって、桜の花に顔を近づけても無反応。

それならば…と、母さんが桜の枝を掴んで鼻先に持って行ったら
クンクンする間もなく、花びらに食らいつこうとしました。
今のかりんにとって、鼻先に出されるのは食べ物しかないものね~。

そして、ほどなくして大きな声で鳴き始めました。
「さくら~、さくら~、弥生の空は~♪」な~んてね。

去年の目標のひとつで、やはりこの時期に達成した【まず 河津桜
あれから1年が経ち、今年もかりんと河津桜を見ることができました。
今年は、今までにない「吠え声付き」…でねっ。

不自然な寝姿

近頃のかりんは、かりんライダーになってご飯を食べる時以外は横になっています。
と言うよりも、身体を横たえていることしかできません。

それも、こんなふうに非常に不自然な格好で~。

時々、辛うじて動く前脚をシャカシャカしつつ、鼻先を巧みに使いながら動くのですが
あまりにもシャカシャカ動かすので、フリースなど化学繊維の敷物の上では静電気が発生。
空気が乾燥しているこの時期は、かりんに触れてバチッ☆となってしまいます。
ですから、最近は綿毛布を敷くことで、できるだけ静電気が起きないようにしています。

また、認知症のせいなのか、手近にある物の隙間に頭を突っ込みたがります。
そのまま落ち着くこともあれば、二進も三進もいかなくなってしまい
大きな声でギャーギャーと泣き叫ぶこともしょっちゅうです。

もしも、まだかりんが歩くことができていたら、部屋をグルグル歩き回って
家具の隙間にはまり込んだりしていることでしょう。

畳んで置いてあった母さんの羽根布団に、頭を突っ込んで寝ていたかりん
そっと布団をよけると、かりんのちょっと迷惑そうな顔がありました。

右と左

「左を下にしないと眠れない」など、私たち人間も落ち着く方向があったりします。
今のかりんは、それが非常に顕著です。

これは今に始まったことではなく、全く歩くことができなくなってからなのですが
右側を下にすると前脚が不自然な格好になり、「こっちはやだーっ!」と大騒ぎ。

昨年の終わり頃までは、左を下にして横になった状態からは何とか上体を起こすことができ
まがりなりにも伏せのポーズをとり、そのままご飯を食べさせることができました。

しかし、今は一日のほとんどを左側を下にして横になっているため
いつも下側になっている左目は、圧迫されてなのか常に涙目になっている感じで
その涙が渇く暇もないので、左目の周りは涙やけでえらく汚れてしまいました。

かりんの顔の右側はこれまでと変わりなくキレイなまんまですが
左側から見ると別犬のように見えてしまいます。

そんなこんなで、日常的にかりんの正面顔を見ることが少なくなってしまったけれど
今日は久々に、正面顔が撮れました。
右側を下にした苦手な体勢にされ、暴れている最中に…カシャ☆

もふもふ健在

ウンチの処理をした後、オムツを外したまましばらく「I’m Free~♪」になったかりん

何だか、捨て置かれた犬…みたいに見えてしまってはいますが
これでも機嫌よくリラックスしています。

例年のごとく、昨年の秋頃からアンダーコートがどんどん抜け始め
只でさえ細い身体が、余計に薄っぺらくなってしまいました。
痩せっぽちになってしまい、栄養状態も決して良くはないだろうし
もしかすると、もうこのまま毛が生えないのでは…と心配しましたが
気がついたら、再びアンダーコートが生えてきていました。

一日中オムツなので、真っ白だった毛は尿やけしてしまいましたが
ほらっ、かりん自慢のもふもふな【ぷりケツ】は健在です。

5キロほどの身体になってしまい、身体にそーっと手を置くと
一瞬ドキッとするくらい、肋骨や腰骨が真っ先に手に触れてきます。

でも、もふもふな毛のお陰で、そんなふうには見えません。
そんなかりんのもふもふに、母さんは本当に助けられています。

変化するお食事サービス

以前、熱烈☆お食事サービス -動画編-で紹介したように
ここ1年、かりんの食事のほとんどは、缶詰を口の中に塗るようにして食べさせていました。

しかし、昨年の12月頃からか、最初の3口くらいはモグモグして何とか食べてくれるけれど
その後は、さっぱり食べてくれないという状態になってしまいました。

「このままだとマズイ!」と思った母さん。

そのうち使うことになるだろうと、前々から準備していた注入器を使い
缶詰と高栄養リキッドを混ぜてドロドロ状態にした流動食を
食べさせてみることにしました。
すると、これが思った以上に良かったのです。

常に脱水状態で、口の中がカラカラに乾燥しているかりんにとっては
水分の多い缶詰でさえも飲み込みにくかったのでしょう。
缶詰を食べさせるのは、10分以上も時間がかかっていたのに
流動食はスルスル喉を通り、食事はあっという間に終わります。
かりんと母さんたちにとってのあらゆる負担が、かなり軽減されました。

現在は、この食事を1日に3回食べてもらうことにしています。
また、自分の意思で口に入れ、飲み込むことも大切だろうと思うので
大好きなサーモンは母さんの手から食べさせています。

今まで、かりんの食欲や状態によって変化してきたお食事サービス。
これが、口から食べる最終形なのだろうと思っていますが
頑張り屋のかりんは、ここからも踏ん張ってくれると信じています。