河津桜 2024

そろそろ桜の開花が気になる頃となりました。
大々的に開花予想が発表されるソメイヨシノは大丈夫ですが、早咲きの河津桜については
うっかりすると時期を過ぎていた…ということが度々ありました。

今年は母さんの休みと好天が合致した本日、河津桜を観に出掛けました。

桜の樹の下にはいくつか花びらが落ち、満開を少し過ぎたようでしたが
その濃いピンク色の花は、辺りをぱぁーっと明るくしてくれていました。

当然、かのんは桜の花なんて目に入りません。
お花見に来ている人や、地面の匂いばかりが気になって仕方ないようです。

それでも、興奮で少し開いている口のお陰か、何だか笑顔に見えます。
春の兆しがあちこちで見られるようになり、本格的な春はすぐそこに。
さぁ、お出掛けの季節がやって来ます!

クルクルまわる~

♪クルクルま~わ~る~ 回転か~の~ん

エスカレートしてくると「がるる~」と声を出しながら、自分の尻尾を追いかけます。
ストレスサインだとも言われますが、そろそろ散歩に行きたい時や遊んで欲しい時など
確かに、何かしらイラッときている時が多いような。

はたと我に返った時の、「あら、みてたのね」的な表情も結構好きです。

かまってちゃん♪

学生の頃、編み物にハマっていた時期がありましたが、完成品はクオリティが低すぎて
残念ながら身につけるまでには至らないものばかりでした。
そんな程度だったからなのか、いつしか編み物のことなんてすっかり忘れておりました。

しかし、昨年たまたまテレビで見て、ふと作ってみようと思い立ったものがありまして
数十年ぶりに毛糸とかぎ針を買いました。
懐かしい感触に、ちょっぴりワクワクしながら夢中になって編み針を動かしておりましたら
母さんのほうを見て、これ見よがしにモゴモゴと動いている物体の気配が。

「このカワイイポンポンが、めにはいらぬか!」とでも言いたげな表情のかのん。
構ってほしいのに無視されているからか、寝転がって精一杯のアピールをしておりました。

でも、そんなアピールも虚しく、母さんは編み物に夢中。
「つまんない…」と諦めた次の瞬間、次なるターゲットを見つけてしまいました。

新しいオモチャだと思ったのか、ハムハムしようと身構えています。
このまんまだと悲惨なことになってしまうのは明白なので、勿論すぐに撤収です。
そのうちつまらなくなったのか、母さんの横にベッタリくっついて寝始めました。

邪魔されたりはするけれど、かのんのそばで何かをするのは結構楽しいものです。

陽気に誘われて

冬のコートは必要ないどころか、日中はセーターだけでも暑いくらい。
この週末は、家にいるのが勿体ないような天気に恵まれました。
日曜日は出掛ける予定はなかったのですが、用事ができたこともあり
BigなMountain近辺に車を走らせました。

昨日今日と春のような陽気に、BigなMountainの雪も少し融けてしまい
ところどころ山肌が覗いておりました。
それでも、「ほぉぉ~」と見入ってしまう雄姿です。

どこで散歩しようかと考えた末、よくかりんを水浴びに連れて行った
親水公園へ向かいました。

水に対しての恐怖心はそれほどなさそうなかのんではありますが
初めての場所のせいか、最初はちょっと緊張気味でした。

それでも、突然の風で落ち葉が水面へ吹き飛ばされると
一心不乱にそれを追って、水の中へと入っていきそうな勢いでした。
「暖かく(暑く)なったら、いくらでも入ってくださいな~」
と心の中で呟きつつ、制止しましたけど。

この季節には珍しい陽気に背中を押され、かのんを連れ出して良かった!
家で寝っ転がっているほうが気楽で良いのかもしれないけれど
かのんにとっては、外に出掛けることも必要なのだと思いました。
きっと、同じことが母さんにも言えるかもね。

隙だらけ

施設に入所している母は、二度の手術入院の後、驚くほどの回復力を見せてくれました。
以前のようにお喋りもするし、介助や見守りがいるものの自力歩行もできるようになりました。
しかし、元気に動き回れるようになったことで新たなる心配ごとや悩みごとが浮上してきて
急に帰省しなくてはならなくなったりと、何となく落ち着かない日々を過ごしています。

日常生活での直接的な介護はなくなり、私の負担やストレスはぐーんと軽くなったものの
直接的ではないからこそのもどかしさや焦りが、常につきまとっている気がしていて
「施設入所が決してゴールではなく、それで介護が終わりということではない」
以前、何かで聞いた言葉をしみじみ思い出している昨今です。

そんなこんなで、気持ちが少しばかり低空飛行になってしまいがちな母さんなのですが
このお方はいたってマイペース。

今夜も、母さんの掛布団の上のど真ん中で、豪快なヘソ天。
「あのぉ、邪魔なんですけど」

近寄ってみたら、口が半開きの上に舌がチロリと覗いています。
かのんは、いつでもどこでも隙だらけ。
「隙がある」とは、普通はあまり良い意味では使われない言葉だけれど
「隙がある」ところに和みや親しみを感じちゃいますよね。

これを自然にやってみせている(?)かのんは、意外と凄い?!