右と左

「左を下にしないと眠れない」など、私たち人間も落ち着く方向があったりします。
今のかりんは、それが非常に顕著です。

これは今に始まったことではなく、全く歩くことができなくなってからなのですが
右側を下にすると前脚が不自然な格好になり、「こっちはやだーっ!」と大騒ぎ。

昨年の終わり頃までは、左を下にして横になった状態からは何とか上体を起こすことができ
まがりなりにも伏せのポーズをとり、そのままご飯を食べさせることができました。

しかし、今は一日のほとんどを左側を下にして横になっているため
いつも下側になっている左目は、圧迫されてなのか常に涙目になっている感じで
その涙が渇く暇もないので、左目の周りは涙やけでえらく汚れてしまいました。

かりんの顔の右側はこれまでと変わりなくキレイなまんまですが
左側から見ると別犬のように見えてしまいます。

そんなこんなで、日常的にかりんの正面顔を見ることが少なくなってしまったけれど
今日は久々に、正面顔が撮れました。
右側を下にした苦手な体勢にされ、暴れている最中に…カシャ☆

もふもふ健在

ウンチの処理をした後、オムツを外したまましばらく「I’m Free~♪」になったかりん

何だか、捨て置かれた犬…みたいに見えてしまってはいますが
これでも機嫌よくリラックスしています。

例年のごとく、昨年の秋頃からアンダーコートがどんどん抜け始め
只でさえ細い身体が、余計に薄っぺらくなってしまいました。
痩せっぽちになってしまい、栄養状態も決して良くはないだろうし
もしかすると、もうこのまま毛が生えないのでは…と心配しましたが
気がついたら、再びアンダーコートが生えてきていました。

一日中オムツなので、真っ白だった毛は尿やけしてしまいましたが
ほらっ、かりん自慢のもふもふな【ぷりケツ】は健在です。

5キロほどの身体になってしまい、身体にそーっと手を置くと
一瞬ドキッとするくらい、肋骨や腰骨が真っ先に手に触れてきます。

でも、もふもふな毛のお陰で、そんなふうには見えません。
そんなかりんのもふもふに、母さんは本当に助けられています。

居眠り運転?

一日のうちのほとんどを、左を下にして横になって過ごしているかりん
ですから、かりんライダーになってご飯を食べさせた後は
口の周りや顔を蒸しタオルで拭き、しばらくその状態にしておきます。

ほどなく愚図りだし、クッションからとっとと降ろすこともありますが
頭が左右にカクン・カクンし始め、目が閉じてくる時もあります。

ふふふ、すっかり寝る体勢に入ってしまいました。

かりんライダーのままだと居眠り運転(?)になってしまうけれど
走ってないから多めに見てもらおうね。

かりん探し

かりん」と呼べばこちらを向き、母さんの顔を見ます。
そして、母さんの口から出る言葉に耳を傾け、理解しようとします。

愛犬と暮らす中で、これらは喜びを感じられることのひとつですが
そんなやり取りが、ほとんどできなくなりました。

母さんの言葉は、かりんの耳をすり抜けていきます。
母さんの方を向いているようであっても、目が真ん丸に見開かれていても
視線は母さんの後ろへと突き抜けています。

そこにいるのは、正真正銘、紛れもなくかりんではあるのですが
母さんの頭の中のかりんとは、明らかに違っています。
それでも、やっぱり…間違いなくかりんです。

顔を近づけて、耳元で「かりんかりん!」とささやき続けます。
マズルにそっと手を添えて、撫で続けます。
すると、記憶の中の何かを思い出すのか、穏やかな表情に変わります。
そんな時、やっとかりんを見つけることができます。

そんな感じで、今は、日々「かりん探し」をしています。
母さんのことがわからなくなっても、母さんがかりんを見つけるからね。
大丈夫!!

変化するお食事サービス

以前、熱烈☆お食事サービス -動画編-で紹介したように
ここ1年、かりんの食事のほとんどは、缶詰を口の中に塗るようにして食べさせていました。

しかし、昨年の12月頃からか、最初の3口くらいはモグモグして何とか食べてくれるけれど
その後は、さっぱり食べてくれないという状態になってしまいました。

「このままだとマズイ!」と思った母さん。

そのうち使うことになるだろうと、前々から準備していた注入器を使い
缶詰と高栄養リキッドを混ぜてドロドロ状態にした流動食を
食べさせてみることにしました。
すると、これが思った以上に良かったのです。

常に脱水状態で、口の中がカラカラに乾燥しているかりんにとっては
水分の多い缶詰でさえも飲み込みにくかったのでしょう。
缶詰を食べさせるのは、10分以上も時間がかかっていたのに
流動食はスルスル喉を通り、食事はあっという間に終わります。
かりんと母さんたちにとってのあらゆる負担が、かなり軽減されました。

現在は、この食事を1日に3回食べてもらうことにしています。
また、自分の意思で口に入れ、飲み込むことも大切だろうと思うので
大好きなサーモンは母さんの手から食べさせています。

今まで、かりんの食欲や状態によって変化してきたお食事サービス。
これが、口から食べる最終形なのだろうと思っていますが
頑張り屋のかりんは、ここからも踏ん張ってくれると信じています。