求める心

昨日、毎月恒例となっている犬猫の譲渡会が開催され
犬2匹、猫4匹が新しいご家族のもとへ旅立ちました。
譲渡会には、犬好き・猫好きな子供たちが集まってきます。
少し離れた場所にちょっぴり遠慮がちにたたずみながら
目はしっかり仔犬に釘付けになっている女の子がいました。
「犬…触ってみる?」と尋ねると、恥ずかしそうに頭を縦に振り
仔犬の小さな身体を優しく撫で始めました。
同伴のお母さんのお話によると、犬が好きでたまらないけれど
お祖父ちゃんが反対していて飼えないのだそうです。
しかし、一生懸命にお祖父ちゃんを説得中とのことでした。
そして、犬と暮らすために少しずつ貯金をしているそうです。
「お祖父ちゃんが、『いいよ!』って言ってくれるといいねっ」
そう言葉を掛けると、更にその意志を固めたかのように
口元をキュッと引き締めながら頷きました。
この子が大好きな犬を連れて、嬉しそうに散歩する姿を
近い将来、きっと見ることができるに違いありません。
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こんなにも強く求め、欲している子供たちがいる一方で
自分の身勝手で簡単に手放してしまう大人たちがいます。
そんな現実を目の当たりにすると
恥ずかしさと遣る瀬ない気持ちで胸がいっぱいになります。
初めて迎え入れたその時の喜び・嬉しさを忘れずにいれば
決して不幸な結末が訪れることはないと信じています。

テラスでランチ

ちょっとばかり山の方へと入った所に、カフェレストランがあります。
オーナーさんが、廃材等を使って少しずつ増改築を進めておられ
「知人宅に、ご馳走になりに来ました!」…というような
何とも不思議な感覚になってしまう、居心地の良い空間です。
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テラスがあるので、犬連れはココで食事やお茶をいただくことができます。
この日は天気が良かったので、テラスでのランチは快適でした。
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母さんたちがランチをいただいている間、落ちていたボールを見つけて
大はしゃぎしているかりんです。
オーナーが使われる工作機械のそばに溜まっていた木屑。
その感触が気に入ったのか、わざわざこの上で遊んでいました。
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かりんにとっては、山や木々や土の匂いをクンクンしたり
はたまたドングリを見つけたりして、刺激的な時間だったようです。
あんまり興奮し過ぎて、脚がしっちゃかめっちゃか~。

安心のニオイ

かりんによく見られる寝姿は2つあります。
 ・ 丸くなって鼻先をお尻にくっつけて寝る。
 ・ 後脚を伸ばしたまま鼻先に持ってきて寝る。
どちらも強烈にニオイが分泌される場所へ、鼻先を近づけて寝ています。
自分のニオイを嗅ぎながらだと、安心して眠ることができるのかしら?
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眠っている時の肉球からは、モワモワ~と更に強烈なニオイが立ち上ります。
母さんも鼻をくっつけて寝ていいですか?

ドキドキのドッグラン -2-

ランに、2匹のドーベルマンを連れた常連さんが入って来られました。
その大きくて精悍な姿を見て、感心するやら驚くやらの母さんでしたが
「大丈夫だろうか?」と、一抹の不安が過ぎりました。
入場してきたドーベルマンは、新参者のかりんに逸早く興味を示したようで
ズンズンとそばに寄って来ようとします。
その大きさに驚いたのか、かりんは走り始めたのですが
その後を追いかける・追いかける・追いかける~ドーベルマン。
そのうち、かりんに向かって大きな声で吠え始めたのでした。
その凄まじい声に、ビビッて尻尾を巻いて逃げると思いきや…。
なんと!鼻にシワを寄せながら、負けじと正面切ってガゥガゥし始めたのです。
この状態がしばらく続いたのですが、少しずつ他の犬たちも加わり始めました。
集団心理なのでしょうか?
みんなが一斉にかりんに向かって、集中砲火を浴びせてきたのです。
「こ・これはヤバイ!」焦った母さんは、首輪を掴んでランから出ようとしたのですが
犬たちがそばに寄ってきて、なかなか外に出ることができません。
かりんも精一杯ガゥガゥいっておりましたが
仕舞いには、その声が悲鳴に近いものへと変わっていきました。
やっとの思いでランの外に出た時には、すっかり意気消沈して
尻尾がダラリ~ンと下がっていたかりんです。
身体も数ヶ所突かれたらしく、他の犬の唾液があちこちについておりました。
この後、管理人さんとお茶を飲みながら、かりんが落ち着くまでお話をしましたが
母さんの足元でグッタリとなっておりました。
少々手荒い洗礼を受けてしまいましたが、これも貴重な体験です。
でも、どうかトラウマになりませんよう、忘れっぽい性格を発揮して欲しいものです。
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…という訳で、母さんも焦りまくってしまい、その時の画像がありません。
事件が起きる前の、楽しそうに遊ぶかりんの姿です。

ドキドキのドッグラン -1-

秋晴れの空に誘われて、今回2度目となるドッグランへ出掛けました。
平日の昼過ぎということもあってか、到着した時にはお客さんは誰もおらず
このドッグランの犬たちが遊んでおりました。
こちらには、広いランが1つと、小さめのランが2つあるのですが
かりんは小さめのランで遊ばせていただくことにしました。
狂ったように走り回ったり、母さんの投げるボールを追っかけてジャンプしたり
それはそれは生き生きとした表情で駆け回っておりました。
しばらくすると、「こちらへ入られませんか?」と
管理者の方が広いランへ入るようにおっしゃってくださいました。
しかし、そちらにはラブラドール2匹とコーギー1匹走り回っています。
「あのぉ…うちはガゥガゥするかもしれないのですが大丈夫でしょうか?」と尋ねると
一緒にする手順・方法を丁寧に教えてくださいました。
最初、柵越しに対面させて特に問題がなかったので…。
 ・ かりんを小さいランに置いたまま、母さんは広いランへと移動。
 ・ 広いランから小さいランへラブ&コーギーが入って行き、かりんと接触。
 ・ 小さいランから広いランへと、みんながやって来る。
手順を聞きながらも母さんはかなりドキドキで、正直言って半信半疑でした。
そして…実際にやってみてビックリ☆
小さいランに入ってきたラブ&コーギーたちと、お互いにお尻をクンクンして
犬同士の挨拶をしているではないですか。
そこに、ガゥガゥの気配は全くなく、ごくごく自然に振舞っているように見えました。
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広いランに移動してからは、ほら!この通りです。
大きなラブちゃんたちに負けじと、ラン内を所狭しと走り回っておりました。
今まで、大型犬と遊ぶ機会がなかったので、どうなることかと思いましたが
その姿を見て、ホッと胸を撫で下ろした母さんでした。
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この後、ラブラドールとヨークシャーテリアを連れたお客さんが来られましたが
これまたお互いに挨拶を交わしてから、再び追いかけごっこに没頭していました。
この後、ドーベルマンを2匹連れた新たなお客さんが来られたのですが
ここで、ちょっとした事件が起きたのでした。
 < 次回へ続く >