お得意

後脚を伸ばせるだけ伸ばし、前脚でチョコンと束ねての
かりんお得意の寝姿です。
そばでじっと見つめながら、いつも不思議でなりません。
karin_08_95.jpg
思いっきり丸くなっていたり、思いっきり伸びて眠っている姿を見ると
「あぁ!なんて犬らしい寝姿」と、凄~く納得してしまうのですが
この寝姿は、何ともまぁ~中途半端と言うか、不自然と言うか、妙と言うか…。
karin_08_96.jpg
もしかすると、丸くなって → 思いっきり伸びてみたら → こうなっちゃった。
これが、“へんちくりん” な、かりんの寝姿の経緯なのかもしれません。
この寝姿を見る度、「嗅いでください♪」と言わんばかりの無防備な肉球を
母さんが見逃すわけがありません。

ギョッ!

お天気は今ひとつでしたが、お出掛けモードの日曜日。
かりん、何処へ行きたい?」と訊いても具体案はないらしく
仕方がないので、またまた港の公園へと足を運びました。
先週、コウイカとの思わぬ遭遇もありましたし
かりんも母さんも、キョロキョロしながらの散歩となりました。
karin_08_94.jpg
すると…いました、いました!
堤防のすぐ下のところに、体長30センチくらいの魚が落ちていました。
「鳶か何かが、捕まえたのを落として行ったのかしら?」と思いながら見ていると
かりんも、「それ、なぁに?」と言う顔でズンズン近づいて行きました。
karin_08_92.jpg
そぉ~っと鼻先を魚の頭に近づけた途端、いきなりピョンと魚が跳ねました。
すると、かりんもピョンと跳ねて後退。
この物体が動くとわかってからは、少し距離を置いて観察していましたが
鼻先でいきなり動かれたのに驚いてしまったのか、既に飽きてしまったのか
先を急ぐように、別方向へと引っ張り始めました。
karin_08_93.jpg
しばらくして戻ると、釣人が傍にいて、魚は葉付きの小枝に乗せてありました。
落ちているのだと勝手に思っていた、その魚(おそらくセイゴ)。
かりんが、いきなり食いついたり齧ったりしなくて良かったぁ~。

布団の中

少しだけ一緒に眠ってくれた、愛しさ倍増の日から
さっぱり母さんと一緒に寝てくれないかりん
それでも、ベッドでくつろいでいる時に名前を呼ぶと
ピョンと跳ねて嬉しそうに枕元へやって来ます。
先日、片手で掛け布団をめくって大きなトンネルを作り
かりん、ハウス~」と、試しに言ってみました。
すると、母さんの顔を見て、一瞬「?」の表情をしましたが
頭を突っ込んでクンクン嗅いだりして様子を窺った後
すんなりと布団の中へ入りました。
そして、母さんのお腹の横あたりにドスンと腰を下ろし
胎児のように真ん丸くなり、そのまま眠ってしまいました。
お腹がほんのり温かく、心もぽかぽかになった母さん。
この夢のような状況に、しばし酔いしれておりました。
karin_08_91.jpg
でも、しばらくするとゴソゴソと布団の中から這い出し
舌を出しながらハァハァハァ…。
実は、母さんも最初は温かくて良かったのですが
布団の中がだんだんと熱くなっていたのでした。
もう少し寒い時期だったら、お互いにもっと快適だったのにね。
さぁ~、次の冬は期待できそうかも?

怖がり屋さん

冬の間、じっと息を潜めていた虫も
このところの暖かさに誘われて活動を始めたようで
かりんは家の中で、非常に挙動不審な犬になっています。
リビングに小さな虫が飛んでいるのを見つけたらしく
逃すものかと一生懸命に目で追っていましたが
残念ながら見失ってしまったようです。
karin_08_89.jpg
しかし、2階に上がってからも天井を見上げ、虫をしつこく探しています。
そのうち怖くなったのか、自らハウスに入り息を殺して外の様子を窺っています。
karin_08_90.jpg
まん丸に見開かれ、キョロキョロと忙しなく動く瞳は、不安色に染まっています。
姿が見えているうちは捕まえようとするのですが、姿が見えないと怖いみたい。
時折、こんな風に可笑しいくらい臆病になってしまうかりん
虫に対してどんな怖い思い出があるのか、教えて欲しい母さんです。

晴れの日の出来事

先日の日曜日は、春を思わせるような天気となり
かりんの期待に応えるべく、港の公園に出掛けました。
other_08_03.jpg
公園の芝生の上には、あっちこっちに沢山の松ぼっくりが転がっていますが
全く興味を示すことなくかりん通過してしまいます。
それでは…と、母さんは松ぼっくりを拾い上げ、「行くよ~!」と投げてみました。
すると、途端に興味を示し、嬉々とした表情でキャッチしようとします。
どうやら、動いていないと興味が半減するみたいです。
karin_08_88.jpg
また、釣り上げられ地面に転がっていたコウイカが、グニッと動いたのに驚いて
思いっきり後ろへ飛び退いたり…。
今回も、沢山のワクワク&ドキドキを楽しんだかりんでした。
---------------------------------
さて、この日…この公園での出来事です。
公園の駐車場に車を止める時からずっと気になっていた
絶え間なく聞こえる、何かを訴えるような犬の鳴き声。
それは、公園内の目立たない木陰に係留された犬から発せられるものでした。
「あらあら、こんな所に繋がれて…飼い主さんは?」
周囲を見渡しても飼い主さんらしき人影は見当たりません。
少々嫌な予感はしたものの、この公園の近くには飲食店があるので
ここへ繋いで食事に出掛けているのかもしれないと
その犬に声を掛けた後、かりんの散歩を続けました。
ぐるっと回って40分くらいで帰ってきましたが
その犬は相変わらず、そこに係留されたまま鳴き続けています。
そばに寄ってみましたが、首輪には鑑札も迷子札もありません。
「ワンちゃん…どうしたの?」かりんも怪訝そうな顔で見ています。
「もしかして、置き去り?」嫌な予感が、どんどん現実味を増してきます。
丁度その時、ラブラドールを連れたご婦人が通り掛られたので
「このワンちゃん、ご存知ないですか?」と訊いてみました。
すると、ご婦人も、この犬が置き去りにされたのではないかと心配になり
こちらの公園をよく利用されるお友達に電話で訊かれたそうです。
お話によると、近くの飲食店で飼われている犬だそうで
日向ぼっこのつもりなのか、時々こうして繋いであるとのことでした。
その話を聞いて、心からホッと胸を撫で下ろしました。
この犬を知っている人がいないか周囲を当たってみるつもりではありましたが
もうちょっとで、保護してしまっていたかもしれません。
連れ去りを心配したり、置き去りと勘違いしてしまう他人もいるということ。
それを、飼い主さんにもちょっぴり知っておいて欲しい…と
そんなことを思った、口の中に渋さの残る出来事でした。