まさかまさかの…

なんかヘンなもんを着せられて、憂鬱な顔をしているかのん
母さん手作りの服ですか?
いやいや、いくら母さんが不器用でも、これほどまでに不細工にはならないと思います。

実はこれ、かりんも装着したことのあるチューブ包帯です。
…というわけで、あまりにも突然でしたが、かのんは21日に胆嚢摘出の手術をしました。

先週の日曜の夜、かのんの様子がちょっと違いました。
母さんが先に布団に入り横になると、珍しく「クゥ~ン」と鳴いたので
ウンチがしたいのだろうと直感的に思い外に連れ出したところ
その予想どおり、酷い下痢をしました。

また、その後も落ち着いたと思ったら未消化のフードを吐き戻したり
外に連れ出す間もなく、階段の手前で下痢をしたりしました。

原因に思い当たる節(他所の犬のウンチを食べようとした)があったので
念のため、病院で診てもらうことにしました。

思い当たる節を聞き、ドクターは診察台の上のかのんの様子を診ながら
最初、「とりあえず下痢止めを出しておくから」と言われたのですが
どうも何かが引っかかるようで、しきりと悩みながら腕組み。
そして、念のため、血液検査をすることになりました。

すると、白血球が恐ろしく増えていて、脱水症状を起こしており
肝臓の数値と炎症性蛋白が上昇しておりました。
追加でエコー検査をしたところ、胆嚢が腫れ、破れている可能性が高く
腹腔内には腹水(または血液)が少し溜まっているのが見られました。

即入院で、翌々日に胆嚢摘出の手術をすることになりました。

手術の結果、ドクターの見立てどおり胆嚢に小さな孔(あな)が確認され
胆嚢と肝臓の重度の癒着があり、血管の増生が顕著に見られました。
ですから、かりんの時とは違い手術も時間がかかり大変だったようです。

我が家に迎えた時の健康診断でも、中程度の胆嚢炎と言われていたので
そう遠くない将来、手術をすることになるだろうとは思っていましたが
まさか、こんな早くにその時がやってこようとは~。

胆嚢が大きく裂けた場合はぐったりするそうですが
かのんのように小さな孔(ピンホール)の場合は重篤な症状が現れず
エコー検査でも見つかりにくいそうです。
大したことはないと高を括り、適切な処置(外科手術)をしなければ
腹膜炎を起こし、気づいた時には手遅れ…なんてことも。

ですから、かのんは命拾いしたかもしれません。
ドクターの豊富な経験からの見立てと判断に感謝!感謝!です。

知らんぷり

隣の部屋にいるかのんが、母さんの部屋へトコトコやって来るのを
名前を呼びながら、スマホのカメラを構えて待ちました。
すると…やって来ましたよ~。






時折シャッターを押しながら、ずーっとスマホを構えたまんまで
しばらく知らんぷりをして様子を見ておりました。

…が、これ以上、知らんぷりはできそうにありません。

頼れる背中

かりんがそうだったので、犬の胴体はほぼ円柱状だと思っていたけれど
かのん
の場合、背中がえらく平べったいのです。
立っている時なんて、平らな部分がなんだか余計に広く見えてしまい
小さなテーブルになりそうな気がしてきます。

肩幅(?)が広く、とってもボリューミーな後ろ姿。
思わず、すがりつきたくなっちゃいます。

平らな背中を持つ、蓄えたっぷりな【むちころ】ボディ。
これは、かのんのチャームポイントと言っても良さそうです。

それぞれの愛らしさ

その姿を目にした瞬間、思わず「可愛い~♪」という言葉が口からこぼれ出てしまうような
そんな可愛さを備えていたのが、かりんでした。
アンダーコート多めの毛は柔らかくもふもふ、魅力的な【ぷりケツ】の持ち主でもありました。

しかし、その見た目のイメージとは裏腹に、好意的なお友だちにもほぼ間違いなくガゥガゥ☆
人に対しても、決して愛想は良いほうではありませんでした。

「ひとりでヘイキだもん」って感じで自立心が強く
母さんたちにさえ、ベタベタ甘えてくることはほとんどありませんでした。
性格的には非常に和犬らしい、クール・ビューティーな犬でした。

さて、かのんは…どうでしょう。

どうしてもかりん基準で見てしまうので、見た目はお世辞にも可愛いとは言えません。
顔はあか抜けない泥臭さがあって、身体は小ぶりな割にがっしりしていて四肢は短め。
アンダーコートは少なめで全体的に毛はペタンと寝ているので、もふもふ感はありません。

ご同類が大好きで、散歩中に姿が見えようものなら無邪気に近づこうとします。
そのくせ半端なくビビリで小心者。
あらゆる音や物に、「そこまでビビらなくても~」ってくらい過剰に反応し怖がります。
ビビリ故なのか、母さんたちがそばにいると身体をピタッとくっつけてきます。

やることなすこと何とな~くどんくさくって、常にツッコミどころ満載な感じです。

かりんかのんをスイーツに例えるなら、綺麗にデコレーションされたショートケーキと
こんがり焼けた大判焼き。
ほぼすべてにおいて、かりんの対極にあるのがかのん…と言っても過言ではありません。
でも、それぞれにそれぞれの良さがあって、母さんはふたりとも大・大・大好き!!

呼び名

月日を重ねるとともに、呼び名は変化したり新たに生まれたりします。
かりんも、本当の名前とは程遠い呼び名がたくさんあったっけ。

かのんは…というと、まだそれほどたくさんの呼び名はありませんが
今一番好んで使っている呼び名は、【かのちゃん】や【かのちん】。

それと、呼び名ではないけれど、かのんを撫でながら「【むちころ】だねぇ~」と言うのが
母さんの中でのちょっとした流行りです。

皮下脂肪を蓄え…かと言って弛んでいる感じではなく、むちむち・ころころしているかのん
丸太ん棒のようなボディですが、どちらかというとブロックのハムみたいです。
思わず、身体をぺちぺちしたくなっちゃう【むちころ】です。