施設に入所している母は、二度の手術入院の後、驚くほどの回復力を見せてくれました。
以前のようにお喋りもするし、介助や見守りがいるものの自力歩行もできるようになりました。
しかし、元気に動き回れるようになったことで新たなる心配ごとや悩みごとが浮上してきて
急に帰省しなくてはならなくなったりと、何となく落ち着かない日々を過ごしています。
日常生活での直接的な介護はなくなり、私の負担やストレスはぐーんと軽くなったものの
直接的ではないからこそのもどかしさや焦りが、常につきまとっている気がしていて
「施設入所が決してゴールではなく、それで介護が終わりということではない」
以前、何かで聞いた言葉をしみじみ思い出している昨今です。
そんなこんなで、気持ちが少しばかり低空飛行になってしまいがちな母さんなのですが
このお方はいたってマイペース。
今夜も、母さんの掛布団の上のど真ん中で、豪快なヘソ天。
「あのぉ、邪魔なんですけど」
近寄ってみたら、口が半開きの上に舌がチロリと覗いています。
かのんは、いつでもどこでも隙だらけ。
「隙がある」とは、普通はあまり良い意味では使われない言葉だけれど
「隙がある」ところに和みや親しみを感じちゃいますよね。
これを自然にやってみせている(?)かのんは、意外と凄い?!