宝物

職場から少し離れた駐車場から職場までの道のりを
朝夕それぞれ、片道7~8分かけて歩きます。
この道は、人通りの少ない裏道で
特に夕方は、犬を散歩させている人をよく見かけます。
その中に、まるでレッサーパンダのような可愛い顔をした
ふさふさの毛をしたMIX犬がいます。
顔を見ると、仔犬のような無邪気な愛らしさなのですが
ぎこちなく跳ねるように歩く姿は、決して若くはなさそうでした。
昨日の夕方、向こうから犬を連れて来られる姿を見かけたので
思い切って話しかけてみました。
「ワンちゃん、何歳ですか?」
「平成2年生まれですから…17歳になりますねぇ」
一瞬、その17年を振り返られたのか
愛しさが込み上げるような、感慨深げな表情をされました。
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このワンちゃんと飼い主さん、そしてご家族の心の中は
決して色褪せることもない、決して失うことのない
思い出という宝物で埋め尽くされていることでしょう。
かりんと母さんも、こんな風に時間を重ねていきたいね。