今春のハーブ園

BigなMountainにあるハーブ園は、先週末から今シーズンの営業を始められました。
今年も「一番乗り!」…といきたかったのですが、都合により断念。

空気は少し冷たいけれど、青空が広がる晴天の今日、かりんを連れて出掛けてきました。

ここのところ、黄砂の影響で視界が悪く、景色も非常にぼんやりと霞んでいましたが
今日は久々に視界良好で、くっきりとしたBigなMountainの姿を拝むことができました。

寝ころぶようにして、いつもと変わらずかりんを愛おしそうに見つめ、優しく声を掛けながらも
マスターの表情には、そこはかとないせつなさが漂っていたように見えました。

それもそのはず。
昨年、最後にこちらへお邪魔した11月の下旬には、何とか頭だけは起こしていられたかりん
しかし、4か月半が経過しただけで、『寝たきり感』が半端ない状態になってしまいましたから。

さて、当のかりんは、大好きな場所で大好きな人が目の前にいることにも全くお構いなしで
ハーブ園にいる間中、延々と愚図り続けておりました。
そんなかりんを目の前に、看板犬ジャックくんは「どうしてよいのやら~」と困り顔でした。

抱っこでお花見に続き今年も目標達成はできたけれど、かりんの何とも浮かない(?)表情。
それでもメゲずに、またお邪魔することを約束してハーブ園を後にしました。

身体と心の補液

慢性腎不全のため、かりんは慢性的な脱水状態にあります。
できるだけ、口から水分をとらせるようにはしていますが
身体に水分を保持することができないため、それにも限度があります。

そこで、今年になってから週に一度、皮下補液をしてもらっています。
かりんの身体のために、また、母さんがより安心していられるように。

皮下補液をしてもらう約15分ほどの間。
母さんはかりんに付き添いながら、そばで見守っていてくださる婦長さんと
かりんのことに限らず、あれこれお話しするのが楽しみとなっています。
そして、時に、ドクターがその話の輪に入ってくださいます。

皮下補液をした日は身体が楽になるのか、日中かりんはとてもよく寝てくれます。
そして、母さんも補液をしたかのように、心が楽になるのです。

抱っこでお花見

この週末、かりん地方のソメイヨシノが満開とのこと。
我が町の桜もそろそろ…と、車で通過しながら下見をしていたのですが
かりんを連れて出掛けた土曜日は、八分咲きくらいでした。

ここでのかりんと一緒のお花見は、今年で9回目。
我が家にとっては、絶対外せない大事な大事なイベントのひとつです。

この日、前夜に投薬した座薬が少しばかり効きすぎてしまったのか
朝になっても目覚める気配がなく、9時頃にやっとこさ~起きたかりん
ですから、お花見中も始終ぼ~っとしたまんまでした。

昨春は、地面に伏せたかりんを桜とともに写すことができましたが
もう横たわることしかできないので、抱っこしての撮影です。

いつもはKちゃんがかりんを抱っこして、母さんが写すのですが
今回は、母さんもかりんを抱っこしてカメラにおさまりました。

来年のこと、1か月先のこと、明日のことは、誰にもわかりません。
だから今、こうしてかりんと一緒にいられる幸せを噛みしめます。

座薬 VS ウンチ

今日のお話、お食事中の方は後回しにしていただいたほうが良いかも。

ここ毎晩、かりんに抗てんかん薬である座薬を使うことにしており
使い捨ての薄手ゴム手袋をして、母さんがお尻に座薬を入れます。
最初は恐る恐るでしたが、回を重ねるごとに手慣れてきました。

しかし、ある日、いつものように座薬を押し込もうとすると
何とな~く抵抗感があって、すんなりといかないのです。
「おっかしいなぁ~」と思いながら更に力を入れると
今度は逆に、こちらがグイグイ押し返される感じがし始めました。
「負けるわけにはいかないっ!」と、何とかかんとか座薬を押し込んで
ホッとしたのもつかの間…。

なんと、かりんのお尻から立派なウンチが出てくるじゃ~ありませんか。
それも、入れたばかりの座薬とともに。

座薬とウンチの攻防は、ウンチに軍配が上がりました。
出るタイミングを計りかねていた(?)ウンチが、「今だ!」とばかりに頑張ったようです。
「あららら~」と言いながら、母さんたち大笑い♪

てんかん発作

座薬を処方してもらったその日、とりあえず今夜は様子を見ようと
薬は使わず、かりんを寝させることにしました。

しかし、いつものように夜中に愚図り出し、鳴き始めました。
その状態が数分続いた後、急に動きが止まり鳴き声が途絶えました。
「やっと治まった…」と、ホッとしながら再び寝ようとしたのですが
よくよく見てみると、今までとはちょっと様子が違います。

敷いてあるマットに歯を立てて、目をカッと大きく見開いたまま
四肢を伸ばして小刻みにプルプル震えていました。
初めてみる光景ではありましたが、【てんかん発作】だと思いました。

この発作を見て、「そう言えば…」と思ったことがありました。
2時間ほど留守番をさせて帰宅した後、どんな様子か見ようとしたところ
そばにあった長座布団に食らいついていたことがあったのです。
食らいつくのをやめさせようとしても、頑として口を閉じたまんま。

こういう光景を、2週間ほど前から2回くらい目にしていたのですが
その時は発作だという認識が、これっぽっちもありませんでした。
ですから、この発作のような状況をドクターにお話した上で
薬を処方してもらったわけではなかったのですが
この度、抗てんかん薬を処方されたことに、改めて納得したのでした。

高齢になってから発作を起こすようになるケースは珍しくないそうです。
頻繁に起こるようになれば、飲み薬も必要になるかもしれませんが
しばらくは座薬のみで様子を見ます。

最初は、慢性腎臓病が闘うべき(正確には上手くつき合う…のですが)
対象のひとつでしたが、認知症状が加わり、てんかん発作が加わり。
今は慢性腎臓病のことよりも、他の心配が大きくなってしまいました。

でも、これらの新たな心配事とも上手くつき合いながら
穏やかに過ごしていくことが、かりんのための最善なのだと思っています。