実家でのひとコマ

先週の木曜日から、母さんはちょっぴり遅い夏季休暇に入りました。
土日・祝日を挟んでの6連休です。
定例の実家への帰省は大抵1泊2日なので、いつも慌ただしく時間が過ぎてしまうのですが
今回は2泊3日にしたので、物理的にも精神的にも余裕がありました。

実家では、敷布団1枚をドーンと占領して横になるかりん
母さんの膝の上の代わりに、真ん中がくぼんでいる枕にのっけたら、あらまぁ~イイ感じ。
このまんま、愚図ることなく気持ち良さそうに数時間眠っておりました。

車での移動の疲れか、いつもと違う場所のせいか、実家では比較的イイ子でいてくれるかりん
ですから、長く愚図り続けて手こずることはそれほどありません。

それでも、時折、愚図り始めてしまいます。
「どうしたの?」とばぁばが優しく声を掛けながら「よしよし」と撫でてくれるのですが
どうやっても鳴き止んでくれません。
しかし、そこで母さんが登場すると、不思議なくらいピタッと鳴き止んでくれます。

なだめようとしてくれたばぁばには申し訳ないけれど、母さんは心の中でニヤけています。
まだまだ、母さんのことをちゃんとわかってくれているのだと再認識して、嬉しくなるのです。

あっちこっち移動

一日のほとんどを、一階の和室で過ごしているかりん
そばに行って「よしよし」と声を掛けながら撫で撫でしても
少しばかり体勢を変えてみても、水を飲ませてみても
どうしても鳴き止んでくれない時があります。

そんな時は、居場所を変えてみます。
とりあえずリビングのソファーの上に移動させてみましたら
気分が変わったのか嘘みたいに静かになり、スースー寝始めました。

この、頭が少し落っこちそうな感じにしてソファーに横たえるのがミソです。
しかし、だんだんと落っこち度が増してきて、ソファーから落ちていることもあるので要注意。

自分の力だけでは移動できないかりんが、ほんの少しでも気分良くいられるように
母さんはかりんを抱えて家の中をあっちこっちしたり、膝に乗っけたりするからね~。

膀胱炎

先週あたりから、かりんの尿の色が少し茶色がかって見えるようになり
その数日後、オムツを替えようと外したら、尿がドロッと粘り気を帯びていました。
病院へ連れて行き診てもらったところ、膀胱炎でした。

一日中オムツをした状態でいると、どうしてもお尻周りが不潔になるため
細菌が尿道を通って膀胱に入り込んで炎症を起こしやすくなってしまうそうです。

膀胱炎にならないためには。
・オムツを小まめに交換すること  ・オムツを外す時間を作ること
要するに、お尻周りを清潔に保つということに尽きます。

一番良いのは小まめにお尻周りを洗うことですが、寝たきりの状態ではなかなか難しいですし
洗ったとしても、乾かすのがこれまた大仕事です。
楽に洗えて乾かす手間を省くため、腰から下の毛を剃るという選択肢もあるそうですが
流石にそれは…躊躇してしまいました。
でも、母さんの手で、内股の毛は少し短かめに刈り込みました。

今日のかりんは、オムツを外した状態でコテンと横になっています。
もう、以前のようにモゴモゴ動き回ることはないので、このままにしていても大丈夫ですが
思いがけず動き、マットからはみ出していたりすることがあるので要注意です。

病院では、効果が2週間持続する抗生剤の注射と飲み薬の抗生剤が処方され
その効果が出て、翌々日には尿はいつもの状態に戻り、ホッと胸を撫で下ろしました。

頼りになる存在

皮下補液をしてもらうため、週一でかりんを病院に連れて行くのですが
いつも決まってドクターの口から発せられるのが、「変わりはない?吐き気はない?」の言葉。
かりんの腎臓の数値からすると、普通なら吐き気があって当然のようですが
幸いにも今のところ吐き気の「は」の字もありません。

腎臓病を治す薬はないし、腎臓は一旦悪くなると良くはなりません。
慢性腎臓病とのつき合い方は、「その進行をいかに遅らせるか」の
一言に尽きるのだと思います。

犬の場合、慢性腎臓病と診断されてからの予後は良くないそうですが
ありがたいことに、かりんは1年を優に超えました。

一口に慢性腎臓病と言っても各々違うので一概には言えませんが
かりんには効果があったと思われるサプリメントが、【アゾディル】。
腎機能が低下すると、老廃物を上手く濾過・排泄できなくなるため
その老廃物を栄養源として利用してくれる善玉菌のサプリメントです。

また、ご飯を食べられなくなった時の助けのひとつとなったのが
【腎臓サポート リキッド】で、腎臓病の犬のための高栄養療法食です。

この二つは、今のかりんにとってなくてはならないもの。
これから先も、かりんの身体を支えてくれるであろう頼もしい存在です。

ご機嫌いかが?

毎日毎日、かりんはこんなふうに横たわっています。
寝ている写真ばかりになってしまうので、母さんはカメラを手にすることがグッと減りました。

以前なら毎日のように写真を撮っていたのに、今は「1週間、全くカメラに触らない」なんて
珍しいことではなくなってしまいました。

それでも、今日はカメラを手にして、横になっているかりんのそばへ。

かりんにカメラを向けてカシャカシャ☆やっていると、上体を少しばかり動かして位置を変え
珍しく、ちゃんと意思が宿っている瞳で見返してくれました。

たったこれだけのこと…。
今は、たったこれだけのことを喜び、日々のエネルギーにしている母さんです。
今日のかりんのご機嫌は、まずまずのようです。