最後のお別れ

11月5日午後3時50分、息を引き取ったかりん
足しげく通ったBigなMountainのハーブ園から、そう遠くはないところにある火葬場で
翌日の午後3時、荼毘に付すことに決めました。

母さんの車にかりんを乗せてBigなMountainに向かう道中では
かりんとの楽しい思い出や大変だったことを、時に笑いながらKちゃんと語り合いました。
そして、火葬場に向かう前、かりんが1歳の頃から何度も出掛けてう~んと可愛がってもらった
ハーブ園のマスターとママさんにお別れを言いに立ち寄りました。

つい先日、ハーブ園でお気楽日和ふくたくんご一家と穏やかな再会をしたばかりだったので
にわかには信じられないくらい驚いておられました。
母さんがちゃんと閉じてやることができなかった瞼を、マスターが優しく閉じてくださり
かりんが大好きだった方々にお別れをしていただくことができて、安堵しました。

棺に横たわったかりんはまだ生きていて、スヤスヤと眠っているかのよう。
身体は硬くなっていますが、触れるとほんのり温かいような錯覚を起こしそうでした。
いよいよ、かりんの毛むくじゃらな身体はなくなってしまいましたが
その後の骨上げでも、涙は全く出ませんでした。

6日の午後6時、小さな骨壺におさまって、かりんは我が家へ帰りました。

そうする気はまったくなく、どちらかと言えば否定的だったのですが
気持ちが揺らいでしまい、尻尾・指先の小さな骨と歯をカプセルに分骨し
母さんとKちゃんそれぞれに、持つことにしました。

約2年の介護生活の中で、何度もお別れを意識しながら時間を重ね
できるだけ冷静に、客観的に物事を捉えたいと思う母さんの質もあって
胸を突き刺されるような強く深い哀しみを感じることはありませんでした。

でも、紛うことなくかりんの身体がなくなってしまってからの日々は
今までとは次元が違うような、そんな時間になるのかもしれません。

旅立ち

あのね、ワタシね、タッタカあるけるようになったんだよ!
おまけに、ピューンってはしれるようになったんだよ!!
そんでもって、ゴハンもジブンでモリモリたべれるようになったんだよ!!!

ココには、かあさんとKちゃんはいないけど、おともだちがいっぱい~♪
だから、イイコにして、またあえるのをずーっとずっとまってるよ!

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11月5日 午後3時50分。
母さんたちの愛しい愛しいかりんは、虹の橋へと旅立って行きました。
☆16歳の誕生日☆を迎えることができたので、安心してしまったのかもしれません。
落ち着きましたら、ゆっくりお話ししたいと思っています。

今まで、かりんを温かく見守ってくださったみなさま、本当に本当にありがとうございました。

☆16歳の誕生日☆

今年も11月1日がやってまいりました!
今はもう、「ただ、そこにいてくれる」だけのかりんですが、そのありがたさと言ったら
これまでの誕生日とは比べものにならないかもしれません。

今回のケーキは、ケーキと呼ぶには程遠いものになりました。
でも、今のかりんが食べて(飲み込んで)くれるものは流動食だけになってしまったので
キャンドルの土台は別として、そのまま食べられるものを並べました。

かりんは…と言うと、母さんがケーキを作ったり撮影したりとバタバタしているうちに
すっかり寝入ってしまいました。
準備できる前にソファーにスタンバイしてもらったから、眠くなっちゃったようです。

かりんと過ごす贈り物の時間は、もうそれほど多くはないと感じています。
だからこそ…今日だけは何も考えず、16歳を迎えられたことを思いっきり喜びたいと思います。

かりん☆16歳の誕生日おめでとう!
今年も母さんたちのそばにいてくれてありがとう!!

穏やかな再会

昨日は、こちら方面へ来られたお友だちに久しぶりに会いました。
前回会ったのが、新型コロナの「コ」の字もなくて
かりんが元気でガゥガゥ☆健在だった、丁度2年前の10月でした。

会いに来てくれたのは、お気楽日和ふくたくんご一家です。
あれから2年が経ち、ふくたくんはもうちょっとで5歳になりますが
すっかりオトナになり、凛々しさにも磨きがかかっておりました。

さて、かりんは…というと。
道中の車内でずっと吠えていたせいか、ハーブ園に到着した頃には
すっかり静かになり、床に置いた長座布団の上で寝始めてしまいました。
ご同類大好き!なふくたくんですが、全く動こうとしないかりんを目の前にして
ちょっと戸惑ったような遠慮するような、そんな感じでした。

背筋をシャンと伸ばしてお座りする茶色さんと、コロンと転がる茶色さん。

無心になって前足をハムハムする茶色さんと、気持ち良さそうに熟睡する茶色さん。

飼い主であるふくねえさん、ふくにいさんと、しっかりアイコンタクトをとっていたふくたくん。
我が家ではもう見られなくなった光景だけに、懐かしさと共につい見入ってしまいました。

いつもなら愚図って鳴き続けてしまうのですが、今回は珍しく穏やかに眠ってくれていたかりん
ふくねえさんとふくにいさんに優しく撫でてもらって、嬉しかったことでしょう。
また、来年も会えますように!

優しい表情に…

今日のかりん地方の日中の気温は18度。
爽やかな風が吹き、お日さまに当たっていてもポカポカという感じの心地良さでした。

かりんを連れて外に出るという、ほんのちょっとしたことができずにいた母さんですが
仕事が休みだった今日、3か月ぶりに散歩コースの公園へ出掛けました。

藤棚の下のテーブルをちょっと拝借して、かりんをのっけます。
たとえヨタヨタであっても、かりんが歩くことができていたら…。
そんなことをチラリと思いながら、通り過ぎる風を感じます。

しばらくすると、かりんは大あくび。
こうしていることにちょっと飽きたのか、居心地が悪くなってきたのか
ほんの10分もしないうちに愚図り始めました。

基本は相変わらずの低空飛行ですが、体重微増という嬉しい変化が加わり
夜鳴きや愚図りを除けば、かりんの身体は落ち着いています。
この状態で、穏やかな毎日を過ごせるのは決して当たり前のことではなく
小さな奇跡の積み重ねだと思っています。

ひととき見せてくれる、元気な頃と全く変わりのない優しい表情に
今日も、母さんは心にじわーっと染み入る幸せを噛みしめます。