一、 近づき過ぎない距離で、来るのをじっと待つ。
二、 こちらからは決して近づかず、ひたすら待つ。
三、 近づいて来ても、すぐに手は出さない。
四、 むしろ、「ふ・ふ~んっ」と無関心を装う。
五、 顔をクンクンされても、まだ手は出さない。
ここまでガマンしてくださった方…。
やっとのことで、かりんに触っていただけると思います。
何てったって、可笑しいくらいに天邪鬼なかりん。
触ろうとすれば逃げ、興味なさそうにすると追ってきます。
単に愛想なしとも言えますが、そこがまた味わい深いところです。
かりんの言葉を代弁すると
「触られるんじゃなくて、ワタシから触りたいの!」…だそうです。
うがい
インフルエンザの全国的な流行が記録的な早さで始まっている
とのニュースを耳にして、うがいを始めた母さん。
「ごろごろごろ~っ」と大層な音をたてている姿を見て
一体何が起こったのか理解に苦しんでいる風なかりんです。
母さんが、今まで聞いたことのないような声を出しているせいか
目をまん丸にして、半分心配顔で見上げていました。
うがい薬の匂いが気になるみたいで、口の周辺をクンクンしたり
ペロッとしたりの執拗なチェックが入りました。
「ねぇ、何かイイもの食べてたでしょ?」
えっ?…違いますって。
脚枕
部屋は暖かいし、お腹は空いていないし、うんと遊んだし、母さんはそばにいるし
後はもう…ゆっくり眠るだけのかりんです。
ちょっと気取った奥様のようにも見えてしまう、この格好ですが
今日は、自分の前脚を枕にして眠ることにしたようです。
こちらを見ている瞳は、すぐにトロ~ンとし始め、だんだんと閉じられていきました。
この姿を眺めていると、母さんまで眠たくなってしまいます。
やれやれ…困ったものです。
陣取り
朝晩の暖房が欠かせなくなってしまい、母さんの動きも更に悪くなってきました。
そんな母さんに似たのか、本日もファンヒーターの前に鎮座するかりん。
温風が吹き出すのを確認してから、その風量や温度をそろそろと身体で計りながら
一番、心地良いと感じる場所に陣取ります。
しかし、大抵は、かなり近づき過ぎのような気がします。
近づき過ぎて、尻尾の先がちょっぴり焦げちゃったワンちゃんもいるそうですから
ファンヒーターの前にいる時は、目が離せません。
あんまり身体が暖かくなっちゃうと、せっかくの冬毛が抜けちゃうぞ~。
土手の散歩
吹き渡る風が心地良く感じられていた、土手での散歩も
気がつけば、ガマン大会になりつつあるようです。
青々としていた斜面の草も、オレンジ色に燃えています。
遠くを見つめながらじっと佇んでいるかりん。
その目には何が映り、その頭には何が浮かんでいるのでしょう。
「えっ、バッタ?」
もういないと思うよ…たぶん。