熱烈☆お食事サービス -動画編-

今日は、かりんへの熱烈☆お食事サービスの様子をご覧ください。

調子が良いと、指の先につけた缶詰フードを積極的に食べてくれる時もありますが
最初の少しだけなので、結局はこうやって食べさせることになります。
たった35グラムほどの缶詰を全て食べてくれるまで、約10分かかります。

こうして食べさせるようになって、もう7か月になります。
目の前にご飯を置けば自分でパクパク食べてくれるという、ごくごく当たり前のことが
とてもありがたくて凄いことだったのだと、改めて感じています。

服薬で一苦労

かりんクッシング症候群の薬はカプセルです。
胃腸内で徐々に溶け出すことで、充分な効果を発揮してくれるため
このまんま「ゴックン!」してもらわなければなりません。

以前のかりんなら、あまりモグモグすることなくご飯を食べていたので
ご飯の中にカプセルを紛れ込ませても、飲んでくれていたと思います。
でも、今は少し違っていて、異物だと認識すると警戒して食べなかったり
執拗にカミカミしようとするのです。
ですから、強制的に飲ませることにしています。

1. 上顎を持ち上げるように、できるだけ上を向かせて口を開ける
2. 喉の奥、舌の真ん中に薬を置き口を閉じる
3. 口を閉じたらそのまま押さえ、喉元を撫でて飲み込ませる

上手くいくこともあるけれど、口の端からカプセルが出てきて大慌てすることも。
困り果てて、ネットであれこれ調べていたら「試してみよう!」と思える
とても簡単なことが書いてありました。

それは、上記の3.で口を閉じた後、鼻にフッと強く息を吹きかけるのです。
念には念を入れて、母さんは3回くらい繰り返し息を吹きかけていますが
今のところ、成功率はほぼ100パーセント。
おそらく、鼻に息を吹きかけれられたことに気を取られてしまうので
口の中に入れられた薬を、うっかり飲み込んでしまうのでしょう。

フッフッと息を吹きかけられたかりんは、ビックリ顔で母さんを見ますが
「ごめんごめん~」と言いながらも、内心は「よっしゃ!」です。

豪雨の記憶

この度の豪雨で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

梅雨の時期、豪雨災害のニュースを目にする度に思い出すことがあります。

私の生家は裏手に山を背負っており、梅雨末期の豪雨で三度の山崩れに遭いました。
一度目は私が小学生の頃で、家の横が崩れただけで家屋に被害はありませんでした。
しかし、その11年後、山側の部屋と座の下に大量の土砂が流れ込む被害に遭い
さらに5年後の豪雨で、家屋が土砂に押し潰されて全壊となりました。

三度目の罹災時には両親だけが住んでいましたが、それまでの経験から早めに避難しており
危うく難を逃れることができました。
それでも、避難してから2時間後に山崩れが起きたそうです。

さて、その頃、私の生家には柴犬が2匹おりました。
外飼いだったので鎖で係留していましたが、両親は鎖を外して2匹を自由にさせてから
道路を挟んだ自宅とは反対側の場所へ避難したそうです。

雨が止み、山崩れの心配がなくなった数日後、私も一緒に現場へと向かいました。
壊れてしまった生家に愕然としましたが、私にはそれをも上回る心配なことがありました。
それは、愛犬たちのことでした。

現場に着いたら真っ先に、大きな声で2匹の名前を呼び続けました。
鎖を外し自由になっているので、本能的に逃げ伸びてくれているだろうとは思いつつも
心のどこかでは「もしや…」という不安もよぎりました。

でも、少しすると、2匹が尻尾を振りながらこちらへ駆けてくるではないですか!
泥だらけの2匹が、この数日をどうやって過ごしていたのか知るすべもありませんが
自分たちの家があった場所を離れてしまうことなく、迎えを待っていたのでしょう。

今でこそ、愛犬を連れての避難は当然のようになっていますが、30年以上も前のことなので
置き去りにしてしまったのは、仕方のないことだったのかもしれません。

その後、両親は隣市に家を建て、愛犬たちも共に暮らし長生きしてくれました。
かりんと出逢う、ずっと前の出来事です。