黒子のKちゃん

今まで、【かりん工房】ではかりんの父さんは登場していません。
決していないのではなく、黒子(くろこ)に徹してくれているのです。
(と言うか、母さんが黒子にしちゃったというのが正しいかも)

さて、「母さん」という呼び方に対しては「父さん」となると思いますが
我が家では、「K(名前の一文字)ちゃん」と呼んでいます。
陰になり日向になり…ではなくて、陰になり縁の下の力持ちになり
いつも、かりんや母さんを支えてくれています。

昨年の終わり頃から、かりんはほぼ介護状態となりました。
自分で水を飲みに行くこともできないため、誰もいない時間が長過ぎると
なかなか厳しいものがあります。
しかし、Kちゃんは在宅で仕事をしており、かりんが独りになる時間は
かなり少なくてすんでいます。

また、最初は母さんしかできなかった熱烈☆お食事サービスを徐々に習得し
今は母さんよりも、Kちゃんのほうが手際よく食べさせてくれます。

かりんと母さんから、日頃の感謝をKちゃんに!

半年ぶりのハーブ園

昨日は小雨降る生憎のお天気ではありましたが、お友だちのお宅に伺う約束もあったので
同方面にあるハーブ園に寄ることにしました。

前回ハーブ園に出掛けたのは、今シーズン初めてのオープン日だった3月の終わりで
かりんの今年の目標でもあった「お次はハーブ園」を達成した日でもありました。
帰る時、マスターとママさんに「次は、5月に来ますね」と言ってお別れしたのですが
その後、新型コロナウイルス対策による緊急事態宣言が発出されたり
我が県でも感染者が確認されたこともあって、出掛けるのは控えておりました。

3月の終わりから約半年、顔を見ていないかりんを大変に心配してくださっていたようで
「柴(犬)ちゃん連れのお客さんが来られる度に、かりんちゃんの姿を思い浮かべて
『元気にしているかなぁ』と思っていたのよ~」とママさんが言われました。

大好きなマスターを前に、以前のような「熱烈☆好き好き!」な態度を示すことはないけれど
そこには穏やかで温かい空気が流れているようでした。

この時、ハーブ園の辺りはバケツをひっくり返したような土砂降り。
園内の芝生の上でまったりと過ごしたかったのですが、今回は残念ながら室内で過ごしました。

最近はボンヤリ顔が大半を占めていたかりんですが、良い表情を見せてくれました。
大好きな場所と大好きな人たちから、たくさんのパワーをもらったようです。

散歩でお疲れ~

9月中旬あたりからの季節の移ろいには、目を見張るものがあります。
冷房を入れなくても何とか過ごせるようになった…と思っていたら
あっという間に、朝晩はヒンヤリ寒く感じるようになりました。

日中の気温は25度くらいでしたが、吹く風はとっても爽やか。
そこで、約3か月ぶりとなる散歩に、かりんを連れ出しました。

しかし、補助ハーネスを装着していても、脚が思うように前へ出ません。
前脚は何とか動くのですが、後脚がどうしてもナックリングになり
足の甲で歩くような格好になってしまいます。

また、以前は執拗にしていたクンクンにも、それほど興味がなさそうで
道草に、申し訳程度に鼻先を近づけただけでした。

出掛けたのは近所の土手でしたが、歩いたのはほんの20メートルばかり。
それでも、かなり疲れた様子で、伏せたアスファルトの上で寝そうな勢いでした。
まぁ、しばらくぶりの散歩ですから仕方のないことかもしれません。

どんなにたどたどしい歩みであっても、かりんが再び歩く姿を、母さんは思い浮かべています。

愚図った時は

ここ最近、鼻声でクーンクーン鳴いたり、大声でギャンギャン鳴いたり
かりんはしょっちゅう鳴き声を出すようになりました。
「喉が渇いた」「お腹が空いた」など、その理由がわかる時もあるけれど
何を言いたいのかサッパリわからないことのほうが多くなりました。

そんな時は、話しかけながらゆっくり身体を撫でたりさすってみたり
はたまた、居場所を変えてみたりします。
そうすると、少し落ち着いてくれることもあったり…なかったり。

数日前から気温が下がり、エアコンなしで過ごせるようになったので
愚図った時、1階の和室のサッシを開け窓際に移動させてみたところ
外を眺めたりしながら、しばらく静かにしてくれるようになりました。

時折、かりんの横に並んで伏せて、母さんも一緒に外を眺めます。
ボチボチ…外にも出掛けたいね。

久しぶりの氷

ここのところご無沙汰していた氷を、思い出したように与えてみました。

反応ないかも…と思いつつ、念のため小さめに砕いて差し出しましたが
鼻先に触れる冷たさで「!」と思ったのか、食べてくれました。

大好きな氷を、奥歯でカリコリと噛み砕く音を耳にする時。
そして、美味しそうに目を細めたかりんの表情を目にする時。
そのひと時、あらゆる心配事が氷のように融けていきました。