ほぼ寝たきりになり、夜鳴きが酷くなった晩年のかりん。
長座布団の上に敷いた介護用マットに横たわるかりんの隣に、私は布団を並べて寝ていました。
かりんが旅立ってしまってからも、介護していた和室で寝るのが習慣になってしまい
夜中にかりんがきても良いように、自分の布団の横にかりん用の長座布団を敷いていました。
その流れで、かのんを迎えてからも同じようにして寝ています。
凄くビビリなかのんなので、あらゆるモノに対して警戒心をあらわにします。
しかし、暗い夜になると警戒心が薄らぐのか、ハウスにこもりっきりだった最初の頃から
ハウスからそぉーっと出てきて、私の布団の横に敷いた長座布団で寝ていました。
そして、横に敷いた私の布団に、じわじわと進出するようになってきました。
昨日なんて、布団に寝そべる私の横に当然のような顔をして丸まりました。
「あらま」と言いながらも、心の中では「いいぞ、いいぞ!」とニヤける私です。
そして、夜中にふと見ると…私の枕に反対側から頭をのっけているではないですかっ。
ひとつの枕を両側からシェアしているという、何とも不思議な格好になっています。
「ありえん~!嬉し過ぎるじゃないの」
家の中で一緒にいる時、必ずと言ってよいくらい、かのんはこちらに身体をくっつけてきます。
ビビリだからこそ、そうしていると安心できるのだろうと勝手に思っています。
これは、独立心・自立心が強かったクール・ビューティなかりんでは決してあり得なかったこと。
今、私たちは「甘えてくれる」という幸せにどっぷり浸かっています。