距離感

かりんは「ワタシ…ひとりでも大丈夫なので」といった感じの自立心強めな性格だったので
母さんたちにピトッとくっつくなど、あからさまに甘えることはありませんでした。

そして、母さんも手放しで「好き♪」と愛でるような熱量高めなタイプではないこともあり
双方、そこのところがマッチし、良い意味での薄皮一枚挟んだような距離感だった気がします。

しかし、かのんと言ったら、とにかくそばにいたがるし、甘えるし…距離感、近過ぎっ。
かりんではあり得なかった行動が随所に見られ、犬との暮らしの新たな境地に誘われています。

熱量高めじゃない母さんも、かのんのグイグイ距離を縮めてくる感じにすっかり参っています。
かりんのクールさも、日々懐かしく思い出しながら…ね。

察してくださいな

先日、ゆきちゃんのお家にお邪魔しました。
かのんを連れて伺うのは、もう十数回にもなるでしょうか。
リビング・ダイニングで、ゆったりと過ごさせていただくのですが
いつも、借りて来た犬のようにかのんは私たちの足下に座っています。

しかし、今回はちょっと違いました。
シンクのあたりをひとしきりウロウロしたかと思うと
正しき姿勢で、こちらに向かってお座りしたまま動きません。

「おおっ、今日は珍しい!やっと慣れてきたのかなぁ~」
などと談笑する私たちを、とにかくずーっと見つめています。
しばらくそうしていたのですが、Kちゃんがふと口にした言葉
「水が飲みたい?」に反応。

そう言えば、ここに来る前に散歩をしたけど水は飲んでいませんでした。
「ごめんごめん~」と言いながら、用意してくださった水を差しだすと
ゴクゴクと勢いよく飲み始めました。

シンクのあたりを何度か見上げていたのは、そういうこと…だった?

こっち向いて

今日はお友だちのお宅へ向かう途中、BigなMountainを望む池のほとりで散歩しました。

雪化粧したBigなMountainの頂上付近は雲に覆われていましたが
我が家の辺りから眺める姿とは違い、迫りくるような神々しさに
しばらく頭を空っぽにして、見ていたいくらいでした。

かのんは景色を楽しむよりも、足下の枯草の匂いや感触に夢中で
あちこちに自分のニオイを残すことに尽力しておりました。

写真を撮ろうと名前を呼ぶと、スタスタこちらへやって来ようとするので
なかなか良いショットが撮れません。

やっとのことで、こちらを向いてくれました。
その時かけた言葉が…「ごはん!」
でも、この手はあまり使わないようにしないといけませんね。
もしくは、本当にごはん(カリカリ)を持って出掛けることにしましょ。

お気に入りの公園

先週末、この時期の我が地方にしては非常に珍しい好天に誘われて
休日スペシャル散歩に出掛けました。

出掛けたのは、かりんの【好きな公園BEST3】に入る公園。
車で40分ほど走ったところにあり、割とすぐに行ける場所なのですが
かのんも一緒に…と思いながら年月が経ってしまいました。

あまり広くはない小山に作られた公園で程良いアップダウンがあり
木々の間の小道には、枯れた松葉の絨毯が敷き詰められておりました。

「ココ、なかなかイイでしょ?ワタシのおきにいり♪」
かのんの耳に、かりんがそっと囁く声が聴こえたかもしれません。