かりんが旅立ってから1年が経ちました。
旅立つまでの約2年間は介護状態で、そのうちの1年はほぼ寝たきりでした。
この間、下痢が1か月も止まらなかったり、昼夜を問わず鳴き続けたり。
これに日々の食事の介助などが加わって、本当に慌ただしい毎日でした。
「かりんに生きていてほしい」という、ただただその気持ちだけで
最後の2年を走り続けていたような、そんな気がしています。
<かりん:10歳>
かりんがいなくなり、母さんの心にポッカリと空いた大きくて深い穴。
月日が経ち、かのんという新しい家族を迎えた今も、いまだにそのまんまですし
これから先も決して埋まることはないでしょう。
だって、このポッカリ穴はかりんでなくては埋まらないのですから。
<かりん:7歳>
それでも、今はポッカリ穴の周りをウロウロするズッコケかのんの姿が目に入ってしまうので
その穴と正面きって向き合う辛さや寂しさが、少し和らいでいるというのが実感です。
かのんとの暮らしを始めたことでかりんのことをを強く思い出すこともあるけれど
大好きなかりんの記憶が薄らぎつつあるような気もして、それに対する焦りと申し訳なさとを
心のどこかで感じている自分もいます。
確かにココにいたけれど、今は思い出の中で生き続けているかりん。
記憶が薄らいでしまったかのように思えたり、かと思うと再び色濃く思い出したりと
その時々でのかりんを感じながら、これからの月日を重ねていくのかもしれません。