普通に動くことのできていた頃のかりんは、車に乗ってどこかへ出掛けるのが大好きで
「母さんのブッブーでお出掛けするよ!」と言うと、喜びの雄叫びをあげるくらいでした。
しかし、身体が思うように動かなくなってからだんだんと様子が違ってきました。
車に長時間乗せていると、大きな声で鳴いたりして愚図るようになったのです。
再びの体調不良の1週間ほど前、かりんと母さんだけで実家へ帰りました。
後部座席に敷いた長座布団の上に乗せ出発しましたが、30分ほど走るとピィピィ鳴き出し
モゴモゴ・ゴソゴソと動き始める気配が。
信号待ちで後ろを見ると、座席から下りようとしているではありませんか。
このままでは危ないので近くの道の駅の駐車場に入り、どうしようかと散々悩んだ挙句
助手席の背もたれを倒して長座布団を置き、母さんの隣に座らせました。
(※ 衝突したり急ブレーキをかけた時などは、とても危険なのですが…)
すると、とりあえず落ち着いたようで、丸まって眠り始めました。
昔に比べ、車に乗ることがちょっぴり苦痛になってきているかりん。
隣に座って、愚図ったら体勢を少し変えたり、撫で撫でしながら話しかけたりするのが
現在の長距離ドライブの時の過ごし方になっています。
ですから、母さんの姿が見えなくて不安になったのかもしれません。
道中バタバタではありましたが、これさえも愛しい思い出のひとつとなるに違いありません。