頼れる背中

かりんがそうだったので、犬の胴体はほぼ円柱状だと思っていたけれど
かのん
の場合、背中がえらく平べったいのです。
立っている時なんて、平らな部分がなんだか余計に広く見えてしまい
小さなテーブルになりそうな気がしてきます。

肩幅(?)が広く、とってもボリューミーな後ろ姿。
思わず、すがりつきたくなっちゃいます。

平らな背中を持つ、蓄えたっぷりな【むちころ】ボディ。
これは、かのんのチャームポイントと言っても良さそうです。

それぞれの愛らしさ

その姿を目にした瞬間、思わず「可愛い~♪」という言葉が口からこぼれ出てしまうような
そんな可愛さを備えていたのが、かりんでした。
アンダーコート多めの毛は柔らかくもふもふ、魅力的な【ぷりケツ】の持ち主でもありました。

しかし、その見た目のイメージとは裏腹に、好意的なお友だちにもほぼ間違いなくガゥガゥ☆
人に対しても、決して愛想は良いほうではありませんでした。

「ひとりでヘイキだもん」って感じで自立心が強く
母さんたちにさえ、ベタベタ甘えてくることはほとんどありませんでした。
性格的には非常に和犬らしい、クール・ビューティーな犬でした。

さて、かのんは…どうでしょう。

どうしてもかりん基準で見てしまうので、見た目はお世辞にも可愛いとは言えません。
顔はあか抜けない泥臭さがあって、身体は小ぶりな割にがっしりしていて四肢は短め。
アンダーコートは少なめで全体的に毛はペタンと寝ているので、もふもふ感はありません。

ご同類が大好きで、散歩中に姿が見えようものなら無邪気に近づこうとします。
そのくせ半端なくビビリで小心者。
あらゆる音や物に、「そこまでビビらなくても~」ってくらい過剰に反応し怖がります。
ビビリ故なのか、母さんたちがそばにいると身体をピタッとくっつけてきます。

やることなすこと何とな~くどんくさくって、常にツッコミどころ満載な感じです。

かりんかのんをスイーツに例えるなら、綺麗にデコレーションされたショートケーキと
こんがり焼けた大判焼き。
ほぼすべてにおいて、かりんの対極にあるのがかのん…と言っても過言ではありません。
でも、それぞれにそれぞれの良さがあって、母さんはふたりとも大・大・大好き!!

呼び名

月日を重ねるとともに、呼び名は変化したり新たに生まれたりします。
かりんも、本当の名前とは程遠い呼び名がたくさんあったっけ。

かのんは…というと、まだそれほどたくさんの呼び名はありませんが
今一番好んで使っている呼び名は、【かのちゃん】や【かのちん】。

それと、呼び名ではないけれど、かのんを撫でながら「【むちころ】だねぇ~」と言うのが
母さんの中でのちょっとした流行りです。

皮下脂肪を蓄え…かと言って弛んでいる感じではなく、むちむち・ころころしているかのん
丸太ん棒のようなボディですが、どちらかというとブロックのハムみたいです。
思わず、身体をぺちぺちしたくなっちゃう【むちころ】です。

カモと遊ぶ

かのんはボールやらぬいぐるみやらで本当によく遊びます。
3歳にして、再びお子ちゃまからやり直しているかのように見えます。

ほんのちょっと遊んだだけで、かりんはあっという間に見向きもしなくなったぬいぐるみ。
オモチャ籠の中で寂しそうにしていたけれど、再び日の目を見ることができました。
あぁ…取っておいてよかった!

読心術?

夜、かのんはどんなふうに寝ているのか?…というと。

母さんの右横にピトッとくっついて、人のように横になっています。
たまに、枕に頭をのっけていることもあったりします。
かりんではあり得なかったことだけに、母さんは夢のようです。
少し移動しちゃったけれど、電気を点けたらこ~んな感じ。

「さぁ、寝よう」と電気を消して布団に入ると、母さんの身体にドーンと背中を押しつけて
当たり前のように横に寝っ転がります。
そのうち暑くなるのか、カーペットの上にはみ出してみたり、足元に移動してみたり。
最終的には、掛布団の上にのっかって寝ていますけど。

「ココにおいで」って誘ったわけでもないのにね。
母さんがしてほしいことを読まれているようで、かのんには驚かされます。