かりん と かのんへの思い

母さんはかのんが可愛くて可愛くて仕方ありません。
その気持ちがこぼれ出るので、「可愛いねぇ♪」「イイ子だねぇ♪」と
一日に何度も何度も、かのんに言わずにはいられません。

でも、かのんを可愛いと思えば思うほど、かりんに申し訳ないような
ちょっとせつない気持ちが湧いてきます。
なぜなら、今、かのんを愛しいと思っている気持ちが
かりんを愛しいと思っていた気持ちを超えようとしている気がするからです。

そして、かのんの仕草や行動を見てかりんを思い出すことはあるけれど
ほんのほんの少しずつ、その思い出の彩度が落ちていっていることに
漠然とした焦りのようなものを感じています。

かりん:3歳>

かりんとの思い出が、かのんとの日々で上書きされてしまうことは決してないけれど
今ここにいるかのんの存在はとてつもなく大きく、その尊さを思い知らされる毎日です。

そんなこんな思いながら、母さんにとっての犬との暮らしはかりんからかのんへと繋がっていき
かりんかのんはその時々で、母さんにとって「一番!」だということに間違いはありません。

さて、今年は?

昨年は、5月後半あたりからかのんの顔に輪っか出現
その後、2週間ほどでカモメ眉となり、最終的に頭上絵となったところで
もう笑うしかなかった妙ちくりんな変化も一段落となりました。

今年はどうなのか?
また、昨年と同じような可笑しな変化を辿ることになるのか?
母さんは内心ドキドキしながら、この時期を迎えました。

が、今年はどうもその気配がありません。
よく見ると、眉間のシワのように見えるモノが現れており
人文字の部分に無理矢理つなげれば頭上絵に見えなくもないですが
昨年に比べると、かなり控えめな感じです。

昨年の変化は、生活環境が急激に変わったことによる特別なもので
そうそう見られないものだったのかもしれません。
笑える要素が減ってホッとする反面、ちょっと寂しかったりして…ね。

カーペット剥がし

歩みがおぼつかなくなったかりんのために敷いたタイルカーペット
かりんがいなくなってからも、一部は敷いたまんまにしていましたが
それがしっかり役立っています。

私たちが凍結した道を歩く時、恐る恐るになってしまうみたいに
かのんはむき出しのフローリングの上を歩くのがちょっと苦手。
ですから、タイルカーペットが敷いてある場所は安心して歩きます。

おや、タイルカーペットが1枚剥がれていますけど~。
こんなことをするのは、このお方しかいません。

母さんたちに構ってもらえず、ちょっと退屈になったりした時に
必ずと言っていいくらい、こうやって剥がしているのです。
そして、部屋に持っていき、抱え込んでハムハムしていたりもします。

「これ、誰がやったの?」と問われ、尻尾が下がっているかのん
でも、これしきの悪戯は叱る気にもならないので
おそらくこれからも、剥がされる運命にあるタイルカーペットです。

やっぱり不思議ちゃん

いきなりですが、問題です。

かのんとKちゃんが散歩に出掛けました。
20分ほどすると、我が家へ帰ってくるふたりの姿が見えたので
母さんは2階の窓から手を振りながら、「かのん~♪」と呼びました。
すると、かのんは母さんの姿を見つけ、キュンキュン甘え声を出しながら
嬉しそうに玄関へと向かって行きました。
2階から下りて、かのんを迎えるべく玄関で待っている母さんを見て
さて、かのんはどんな反応をしたでしょうか?

「かあさん、ただいま~!」と甘えん坊炸裂☆
それまでの流れからいくと、絶対に、間違いなくそうだと思いますよね。

ところがどっこい。
今の今まで発していた甘え声や、嬉しそうな様子はどこへやら。
「あら、いたの」という感じでテンション非常に低めな対応。

なんかやっぱり、不思議ちゃんなのよね。
この不思議な感じは、家族になって1年を過ぎた今でも色濃く残っていて
いまだに戸惑ってしまうこともあります。
でも、ほんの一時でも嬉しそうにしてくれるから、良しとしよう。