「藤が見頃になりましたよ~♪」と、知り合いの方から連絡をいただき
かりんを連れて伺いました。
どんよりとした曇り空だったので、コントラストが今ひとつでしたが
舞妓さんの花かんざしのような花穂が見事でした。
ほぼ満開の藤の下には、ポツポツ咲き始めているツツジの花がスタンバイ。
バトンタッチの準備は万端!といったところでしょうか。
藤とのショットを撮ろうとカメラを向けると、何とも冴えない表情。
曇り空だからって、かりんまでどんより~な顔をしなくても。
でも、場所を変えてしばらく歩き回った後は、表情も明るくなりました。
やはり…記念撮影は、ひとしきり歩いて満足した後に限ります。
鼻先にご注意!
少し前までは枯れ草色に覆われていたのに
だんだんと暖かくなるにつれて、あれよあれよと緑が多くなってきました。
山桜の見頃が過ぎる頃、あちこちの山などで見掛けるのがミツバツツジ。
山手にあるこちらの公園でも、薄い紅紫色の花が満開になっていました。
そんなミツバツツジに見惚れている…なんてことはないと思うのですが
何故かじーっと目を凝らしているかりん。
そのうちズンズンと近づいて、根元のあたりで固まっております。
ふと気づくと、カサカサ・シャーシャーとイヤ~な感じの音が。
もしや?と思い、かりんを引き戻し、ツツジの根元に近づいてみると
しっかり威嚇姿勢をとっている大きなアオダイショウの姿がありました。
無毒とは言え、これ以上顔を近づけなくて良かった。
陽気に誘われて出てきたアオダイショウも、さぞビックリしたことでしょう。
暖かくなり、あらゆる命の活動が活発になってきました。
づいつい鼻先を近づけてしまう「あ・な・た」、特にご注意くださいね。
桜の絨毯
ソメイヨシノは満開を過ぎ、この週末、かなり散ってしまっておりました。
しかし、あちこちの山々に咲いている野生のヤマザクラは
まるで、ポッ・ポッ…とボンボリを灯したかのよう。
土手や公園などに植えられた桜も見事ですが、これも風情があります。
母さんの実家への道中に寄った、日本海を臨むことのできるいつもの公園。
「もしかしたら…」と思いましたが、残念ながら桜は見頃を過ぎておりました。
その代わり、かりんの足元には散った桜の花びらがぎっしり。
見上げて…そして踏みしめて、今年もう~んと桜を愛でることができました。
ほらねっ!かりんも大満足だそうです。
桜のトンネル
昨春、「今日しかない!」と出掛けた我が町の桜並木。
今春も「今日しかない!」と出掛けたら…奇しくも同じ4月2日でした。
昨年は満開には少し早かったのですが、今年はナイスタイミングで満開♪
午前10時過ぎ頃に出掛けましたが、予想どおり貸切状態でした。
今回、この桜並木を別の場所からも眺めてみました。
ここは先日、ゆっくり歩こうと出掛けたかりんの好きな土手の上。
残念なことに、ズラリと並ぶ電柱が景観を損ねてしまっていますが
向こうまでずっと続いている桜並木は、薄桃色の絵の具を含ませた筆を
すーっと滑らせたかのようでした。
一気に伸びてきた桜並木の下草や、桜越しに降り注ぐ柔らかい木漏れ日。
待ち望んでいた春が其処此処に感じられます。
さて、今年のお花見はスペシャルでした。
午前中、ゆっくりと桜のトンネルを堪能したにも関わらず
我が家へ遊びに来てくださったまるこちゃんご一家と、午後から再びお花見へ。
相変わらずの個体距離でしたが、テリトリー外の場所だったこともあり
お互いの存在を意識しつつも知らんぷりを装い、平穏に過ごせたのでした。
桜の名所は数々あれど、我が家にとっての名所は我が町の桜並木。
混雑を気にすることなく、独り占めしているかのように歩くことができる
何とも贅沢な気分に浸れるお花見です。
そして、今年もかりんと一緒に桜並木を歩けたこと、これも最高の幸せでした。
ゆっくり歩こう
<母さんお休み + イイ天気 = スペシャル散歩~♪>
この関係式で頭の中がいっぱいになっていたであろう、今朝のかりん。
でも、母さんはお友だちとのランチに出掛けてしまい…ガックリ。
そんなかりんのガックリ感を、そのままにしてはおけないと
帰宅してから、いつもの土手へ向かいました。
土手の斜面は、かりんの毛色と見紛うばかりの枯れ草色のまんま。
萌えるような緑色に覆われるのは、もうちょっと先のようです。
仕事が忙しかったり、実家の母のことで溜息が出るような出来事があったりと
少しばかりカサカサしがちになっていた母さんの心。
かりんが「掘り掘り」に夢中になっている様子をボ~ッと眺めたりしながら
ゆっくりゆっくり歩いているうちに、だんだん和らいできました。
「こんなときは、イッショにサンポがイチバンでしょ?」
かりんに、そう言われているような気がしたのでした。